人気鳥のハシビロコウ「ふたば」 イメージ覆すチャーミング&躍動の新作写真集 白目ダンスに笑い

 静岡・掛川花鳥園のアイドル、ハシビロコウの最新写真集「ハシビロコウのふたば」(南幅俊輔・著、掛川花鳥園・編、辰巳出版刊)が21日に発売された。「動かない」「無表情」の鳥というイメージを覆す、チャーミングで躍動感あふれる作品の数々が収録された。

 日本一有名なハシビロコウとして知られる、掛川花鳥園の「ふたば」。同園の開園20周年、ふたばの公開7周年の節目を飾る写真集となった。25日には特典(掛川花鳥園入園割引クーポン、掛川花鳥園に行くともらえるオリジナルポストカード2枚)付きの限定版が静岡、愛知、神奈川の店舗限定で販売される。Amazon限定版ではオリジナルステッカーが付く。

 南幅俊輔氏は外で暮らす猫「ソトネコ」などで知られる写真家。「5年前、パンダの本作りをきっかけに動物園に通うことになり、そこであらためてハシビロコウの魅力に気づきました。それから本格的に撮影をはじめ、ハシビロコウのいる動物園めぐりをする中で掛川花鳥園のふたばと出会いました」と経緯を説明。2010年頃に伊豆シャボテン動物公園のハシビロコウ「ビル」が“じっと動かない鳥”として話題になった際、南幅氏も伊豆に出向いたが、当時は記念撮影程度だったという。

 大きなクチバシと寝癖のような後頭部の羽が愛らしくもあり、威厳をも感じさせるハシビロコウ。南幅氏は「実際、なかなか動かないのですが、辛抱強く待っているとご褒美のように、いくつかの動きをお披露目してくれます。白目(瞬膜を閉じる際の見た目)を剥いてダンスするような仕草のユニークさに笑い、絶滅した翼竜(恐竜)が飛ぶようなカッコ良さにしびれます」と、被写体としての魅力を語った。

(よろず~ニュース編集部)

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