「ドンブラザーズVSゼンカイジャー」樋口幸平が自信「スーパー戦隊の殻を破った。歴史に残る作品」

 Vシネクスト「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」(5月3日から期間限定上映、9月27日にブルーレイ・DVD発売)の上映直前舞台挨拶が27日、東京・新宿バルト9で行われた。今年2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ前作の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」と、同前々作「機界戦隊ゼンカイジャー」がコラボ。長い歴史を持つシリーズでも異色さが際立った両作。壇上でもハチャメチャさを全開させた。

 「ドンブラザーズ」の別府由来(サルブラザー/猿原真一役)は俳句を詠み、鈴木浩文(キジブラザー/雉野つよし役)は「みほちゃ~ん!!」と決めゼリフを絶叫、石川雷蔵(ドンドラゴクウ/桃谷ジロウ役)は「映画で第4人格目が出るかも」とまっとうに作品をアピール、柊太朗(イヌブラザー/犬塚翼役)は特撮の聖地・岩船山ロケに初めて参加したといい「やっと行けてうれしかった。それだけです」と薄いエピソードを披露、志田こはく(オニシスター/鬼頭はるか役)は「私は皆さんが大好きです。映画を見て下さいね」と極めてシンプルに感謝を口にした。

 「ゼンカイジャー」の増子敦貴(ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー役)は放送中のシリーズ最新作「王様戦隊キングオージャー」へのライバル心を言葉にし、森日菜美(フリント・ゴールドツイカー役)は「野球選手の偉人から。ゼンカイジャーとフリントは永久に不滅です」と長嶋茂雄さんの現役引退時の名言を拝借、世古口凌(ステイシー/ステイシーザー役)は友情の尊さを言葉にした。

 「ゼンカイジャー」主人公、駒木根葵汰(ゼンカイザー/五色田介人役)は「ドンブラザーズ」でも同名役で2年連続の出演。陽気で社交的な性格、感情を出さず謎の存在、と真逆のキャラを演じ分けた。「僕は二役やっているにも関わらず、ポスターに名前が一つしかない」とぼやきつつ、最後のあいさつでは「ぼくはこれからもセンカイジャー、ドンブラザーズ、スーパー戦隊を背負っていきます」と、両作品に登場した誇りを口にした。

 「ドンブラザーズ」主人公、樋口幸平(ドンモモタロウ/桃井タロウ役)は「スーパー戦隊の殻を破ったのが『ゼンカイジャー』。その次が『ドンブラザーズ』で、『ゼンカイジャー』に負けず、ハチャメチャにやれた。スーパー戦隊の歴史に残る作品になっていると思います」と手応えを語り、最後は「映画は1年間やってきたことの集大成。ドンブラザーズのレッド役が決まってから、ゼンカイジャーと一緒にやったらどうなるだろうと考えていた。ドンブラザーズもゼンカイジャーも記憶に残り続ける映画になっています」と、鑑賞を呼びかけた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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