れいわ櫛渕万里共同代表に登院停止10日間決定 衆院では“羽交い締め議員”以来16年ぶりの懲罰

 衆院は1日の本会議で、与野党を批判するプラカードを本会議で掲げたれいわ新選組共同代表の櫛渕万里衆院議員(55)に登院停止10日間の懲罰を科すことを自民、日本維新の会、公明などの賛成多数で決めた。

 懲罰は除名、登院停止、議場での陳謝、戒告の4種類があり、登院停止は2番目に重い。櫛渕氏は5月18日の本会議で、鈴木俊一財務相(70)への不信任決議案の採決時に「与党も野党も茶番!」と書かれた紙を掲げながら叫んだ。

 行動を問題視した自民、公明、立民、維新、国民民主の5党が櫛渕氏の懲罰動議を提出。衆院では2007年以来16年ぶりに懲罰委員会が開かれ、31日の懲罰委で登院停止10日間の懲罰案が可決されていた。懲罰委で戒告を求めていた立民と共産、れいわは採決で反対した。

 衆院議員への懲罰は、2007年5月の衆院厚生労働委員会で厚生労働委員長を羽交い締めにし、登院停止30日間になった当時の民主党の内山晃氏以来16年ぶり。参院では2023年3月、政治家女子48党のガーシー氏が除名処分を受けている。

 櫛渕氏は本会議終了後に国会内で会見し「重い処分であると思います。4段階の“3段跳び”。悔しく、重いというのが率直な思い。粛々と悪法が通っていく中で、国会において掲げたのがあのプラカード。戦う野党の復活を求めるというのが真意。お預かりしていた1議席を、私の行為によって国会の言論活動ができなくなってしまったことを国民の皆様におわびを申し上げたい」と話した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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