れいわ山本太郎代表、大石晃子共同代表が懲罰の不当性訴える 「狂っている」「恥を知れ」

 衆院は1日の本会議で、与野党を批判するプラカードを5月18日の本会議で掲げたれいわ新選組共同代表の櫛渕万里衆院議員(55)に、登院停止10日間の懲罰を科すことを自民、維新、公明などの賛成多数で決めた。懲罰は除名、登院停止、議場での陳謝、戒告の4種類があり、登院停止は2番目に重い。

 櫛渕氏とれいわ新選組の山本太郎代表(48)、衆院議員の大石晃子共同代表(46)が本会議終了後、国会内で会見した。櫛渕氏は「国民の皆様からいただいた大切な1議席を、私の行為によって登院停止10日間という重い処分によって国会での言論活動ができなくなったことをおわび申し上げたい。申し訳ございません」と支持者に謝罪した。

 その一方で「大変重い処分であると思う。4段階のうち“3段跳び”で登院停止ですよね。過去、こういったことがあったのでしょうか」と、登院停止は重すぎるとした。5月18日の衆院本会議で、鈴木俊一財務相(70)への不信任決議案の採決時に「与党も野党も茶番!」と書かれた紙を掲げながら叫んだことについて「国民の皆さんとつながって怒りを、不安を表現したというのが根本的な思い。議会制民主主義を侮辱したり、暴力的な行為を行うなんて1ミリも思っていません」と説明した。

 山本氏は「紙を掲げて『闘う野党』を再興しようと、もう一度みんなでちゃんと戦おうと提案した。それで登院停止というのは…。言葉を選ばずに言うと、狂ってますね。不当以外の何物でもない」と、櫛渕氏への懲罰の不当性を訴えた。

 続けて「悪いのは自民党だと言いながら、結果的にアシストし続けているのが野党側なんじゃないのって話なんですよ。品の無い自民党と、あきらめる野党がこの国を壊してきた。そこに対して戦おうじゃないかということを提案した者に対して、このような懲罰というのは本当に、不当でしかない。野党は今後戦いません、と懲罰で示した。まぬけもいいところ」と、野党の対応も批判した。

 大石氏は「本当に不当で、むしろ体を張って信念があるなら、プラカードでも体当たりしてでも止める法律があるんじゃないのかということを、この懲罰に加担した全ての議員の方々、政党の人に問いたいですね。本当に『恥を知れ』と」と、語気を強めた。

 5月12日の衆院本会議で、塚田一郎財務金融委員長(59)に対する解任決議案採決の際にプラカードを掲げ、厳重注意を受けている大石氏は「もし悪法を体を張って止められるのならば、除名でもなんでもやります。私たちに対する処分をやってきたので、カードはあと一枚。悪法が止められるならば、止められなかったとしても、切るべき時は当然切ります。それが私は民主主義だと思っています」と強調した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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