藤井竜王が史上最年少名人&七冠達成「少しでも上を目指せるように」 谷川十七世名人&羽生九段の記録更新
将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖との六冠)が渡辺明名人に挑戦する第81期名人戦七番勝負の第5局2日目が1日、長野県「緑霞山宿 藤井荘」で指し継がれ、藤井竜王が94手目で勝利。4勝1敗で最年少記録となる名人を奪取し、史上2人目かつ最年少での七冠達成を成し遂げた。
これまでの名人最年少記録は谷川浩司十七世名人の21歳2カ月で、藤井竜王は20歳10カ月での達成となり、39年11カ月ぶりに更新。また、同時に羽生善治九段の保持していた七冠の最年少記録(25歳4カ月)を4年6カ月更新した。
対局を終えて藤井竜王は名人獲得について「まだ実感はないですけど、非常にうれしい。重みのあるタイトルにふさわしい将棋を指さないという思いです」と気を引き締めた。最年少名人に関しても「意識していたわけではないですが、一歩ずつ持ってくることができたうれしさはあります」と語った。
また最年少七冠にはしばらく沈黙が続いたが「そのこと自体意識していたわけではないので、それについては特にないんですけど」と話すにとどまった。
史上初の八冠へ。これで残るタイトルは王座のみだ。「少しでも上を目指せるように頑張りたいと思います」と前を向いていた。
(よろず~ニュース編集部)