れいわ・山本太郎代表“国会ダイブ”の正当性を熱弁「暴力というのは誤り。懲罰は不当」「自民党のプロパガンダ」
れいわ新選組の山本太郎代表(48)が9日、参院本会議後に記者団の取材に応じ、入管法改正案の採決が行われた8日の参院法務委員会で杉久武法務委員長(47)に飛びかかろうとダイブした自身の行動について「暴力というのは誤り。懲罰はひと言で言うならば不当だと思います」と主張した。
山本氏は、自民党などが懲罰動議を提出する動きに「私の法務委員会の中におけるふるまいっていうのが懲罰に値する…具体的に何をもって懲罰とされているのか。採決を体を張って止めようとする。取り立ててめずらしいことですか?今までもたくさんあったじゃないですか。大勢でやって許されて、少数がやって許されないというのは少数者の抵抗権を奪うものだ」と反発した。
法務委員会での状況について「自民党の委員外の議員が委員長を取り囲んでいた。その障害を越えようと机の上からダイブした。彼らも一線を超えている。彼らがそういった障害を設けたことによって、私はその障害を越えなければならないってことになった」と説明。さらに「衛視がけがをしたというのは誤りで、自民党のプロパガンダ。6人くらいからつかみにかかられて、故意にけがを負わせられる状況にはない」と強調した。
自民党議員2人と衛視が打撲のけがをしたとの一部報道には「衛視がけがをしたというのは誤りです。自民党のプロパガンダ。事実と違うことを流されています」と指摘した。手が当たった議員1人には謝罪したというが「大きなけがが生まれるものではない。けがをされているなら謝罪させていただくが、どういうけがをしたというのは確認していない」とした。
改正入管法はこの日の参院本会議で可決、成立したが「打撲どころではすまされない。命を失うという危険性がある」と語気を強めた山本氏。「言論の府だからという話ではない。崩壊させたのはどちらだ。作ってはいけないものを量産してきて、この国を壊してきたという状態があるわけですよ。自分で何ができるかって考えた時、やむにやまれず、1人でもやるということ」と正当性を訴えた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)