シティーハンター新作映画、冴羽獠役の神谷明「ジェットコースターのように面白い」物語は最終章へ

 人気シリーズ最新作「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のプレス会見が13日、都内で行われた。9月8日の公開日、ポスタービジュアル、新キャラクターと担当声優、エンディング曲「Get Wild」のTM NETWORKがオープニング曲「Whatever Comes」を担当することを発表。主人公・冴羽獠役の神谷明は「この作品は“ゲラゲラ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ジ~ン”とジェットコースターのように面白かった」と自信を口にした。

 こだま兼嗣総監督、声優の堀内賢雄、沢城みゆきとともに登壇した神谷。「4年ぶりということで、早く新作をつくってほしかったので、やっとという思いはありますが、うれしかったですね」と笑顔を見せた。スタジア収録では沢城、槇村香役の伊倉一恵、海坊主役の玄田哲章とは同じブースだったが、それ以外はオンライン、リモート等で実施。「前作は全員が同じスタジオでできました。コロナ禍では一人ぼっちでしたが、だいぶ緩和されました」と、個別収録からは前進した舞台裏を語った。

 2019年公開の「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」に続き、現代の東京を舞台に、冴羽獠の過去、そしてパートナーであった槇村秀幸の死の核心に迫っていくストーリー。原作で重要な役割をもつ「エンジェルダスト」をタイトルに冠し、シリーズは最終章に突入。獠の過去を知る海原神役に堀内賢雄、沢城が演じる依頼人・アンジー、獠の命を狙うピラルクー役に関智一、その相棒エスパーダ役に木村昴が新たに登場した。

 1987年からスタートしたテレビアニメから35年。当時と変わらぬ声優陣によって受け継いだ今作。「前作は1年くらいかけて出演陣でリハビリする感じで仕上げました。今回も同じ感じなんですけど、不思議なことに、すらすら行くところとじっくり時間をかけるシーンがありましたね」と感想を口にした。

 35年前からアニメを手がけるこだま総監督は、最終章を前に「僕の頭の中はテレビシリーズから止まっている。作品に入り込むのは難しくなかったが、冴羽獠の過去を表現するのは難しかった。何度もシナリオライターとやり取りし、原作者の北条司先生にもたくさんのアイデアをいただいて、やっと完成しました」と苦労を語った。

 神谷は「海原も出てくるし、これで終わりかなというつもりで演じたが、序章の印象もある。僕の表現でお伝えすると、この作品は“ゲラゲラ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ジ~ン”と、ジェットコースターのように演じていて面白かった」と自信を口にした。

 沢城は収録の際、「神谷明とアフレコできるチャンスを逃したくなかった」と自ら志願して神谷、伊倉と同じブースでの収録に参加。伊倉と神谷が互いの役を引き立てていく演技に感銘を受けたといい「この方が香っぽい、獠はこうじゃないかな、という意見をスタッフとすり合わせる作業が素敵だなと思いました」と、感激した様子で語った。

 堀内賢雄はテレビシリーズの第6話で、脇役でのゲスト出演経験がある。「すごく緊張しました。神谷さんのお芝居を見て、僕もこんなお芝居ができるのかな、と思いました」と当時を回想し、「数十年たって重要な役のオファーをいただいて、すごい喜びだった」と語った。収録前夜は寝付けないほど緊張したという。

 関智一、木村昴は一緒にビデオレターの形でコメントを発表。関が「神谷さんや伊倉さんとご一緒することができました。これまでも何度かご一緒することはあったのですが、やはり『シティーハンター』でご一緒出来ることがうれしくて。台本にサインを貰ってしまう程でした」とうれしそうに話し、木村は「とても嬉しかった。日本のアニメ界では誰もが知っているタイトル。そこに(『ドラえもん』でコンビ歴18年の)関さんと揃って出演出来るなんて、ミーハー心がうずきました。神谷さんや伊倉さんに、とてもやさしく迎え入れていただきました」と感謝を口にしていた。

 会見にはTM NETWORKの小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登も登場。こだま総監督は「前作は以前のファンを呼び起こすため、今回は原作ファン、アニメファン、そして新しいファンを獲得したい」と語っていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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