れいわ山本太郎代表 自身の懲罰見送りに「暴力だというなら懲罰やるべき」反省も否定「ひと言も言っていない」

 れいわ新選組の山本太郎代表(48)、共同代表の櫛渕万里氏(55)、大石晃子氏(46)が21日、通常国会閉会後に国会内で会見した。

 山本氏は、参院で自身への懲罰が審議未了で見送られたことに「私は暴力をふるっていないから。何かしらもみ合いの中で手が触れるとかいうボディータッチっていうのは、もっとハードなものが過去の国会でいっぱいある。みんなでやる時は許可するけど、お前ひとりでは許さんぞというのは意味がわからない。これを暴力だというなら(懲罰を)やるべき」と話した。

 山本氏は、入管難民法改正案の採決が行われた8日の参院法務委員会で、公明党の杉久武法務委員長(47)に飛びかかろうとして人波にダイブ。自民党の議員2人が、けがをしたと訴えた。問題視した自民、公明、立憲民主党など5党が9日、懲罰動議を尾辻秀久参院議長(82)に提出していたが、参院議院運営委員会は20日の理事懇談会で、懲罰を審議しない方針を決めた。

 自民の石井準一議運委員長(65)は、懲罰を審議しない理由として山本氏から反省の言葉があったとしたが、山本氏は「『反省しています』とはひと言も言っていない。委員会などで自民党の先生から声をかけられたときに『楽しみにしてます』とは言いました」と否定した。

 山本氏は「自民党の中からも、この懲罰をかけることで議会制民主主義というものを自分たちで潰しにいくことになる、手足を縛ることになるからそれはやりすぎだ、やっちゃまずいだろうという話があった」と説明。さらに「暴力をふるったというレッテル貼りはできたので、自分たちが出したものを引っ込める落としどころとして、一番座りがいい『本人が反省したようだ』という部分になったのかもしれません」と推測した。

 参院本会議での弁明の機会はおとずれなかったが「冤(えん)罪が生まれた瞬間です。事実と違う問題を作り出し、人を陥れる。このような歴代自民党の伝統芸を、目の前で見れたことに、小学生時代に四葉のクローバーを見つけた時よりもテンションが上がりました」などとした弁明の草案を、声明として記者団に公開した。

 山本氏は「脳汁が出てました。読みたかったです。消費増税とかがあれば、ダイブでは済まない。私の方が暴力だと言われてたけど、30年以上国民に対してDV、ひどい暴力をふるっている者たちがいまだにその座を譲らない。野党もその補完勢力になってしまっている」と与野党ともに矛先を向けていた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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