参政党がれいわ山本太郎代表に謝罪 「ワクチン打て打て打てって言ってて」街頭演説で誤認発言

 参政党副代表兼事務局長の神谷宗幣参院議員(45)が28日、国会内で党の定例会見に出席。同党アドバイザーで歯科医の吉野敏明氏(55)が25日に新潟県長岡市で行った街頭演説で、れいわ新選組の山本太郎代表(48)に対して事実誤認の発言をしたとして「本人に代わって、謝罪と訂正をさせていただきたい」と謝罪した。

 吉野氏は街頭演説で「名前は言わないけども『何で(新型コロナウイルスワクチン)注射やったんですか』って言っている太郎がつく山本って人がいるでしょ。あの人だって打て打て打てって言ってて」と発言。YouTubeなどで動画が拡散されると、れいわ新選組の支持者などから「そんなことは言っていない」と、参政党に抗議が寄せられた。

 神谷氏は「れいわ新選組の山本太郎さんの名前を出して、街頭演説の中で山本さんがワクチンを積極的に打つようにということを言っていた、という風な発言をした」と経緯を説明。「私にしても、そんなことを言っておられたという認識がなかったですし、そういった実態はなかったので、これは勘違い…むしろ誤認である」とし、この日定例会見に出席しなかった吉野氏に代わり謝罪した。

 れいわ新選組に対しては、定例会見の場で謝罪することを事前に通達した。神谷氏によると、参政党は党員に「政治家個人の実名を出して叩いたりとか、人権侵害ベースになるようなことはしないようにということを徹底している」としたが、吉野氏の発言に党員からも疑問視する声が上がったといい「政策の議論は大いにすべきだと思いますが、人格攻撃とか誤認のことを発表していくと党の信頼性に関わる。改めてガイドラインを徹底する」とした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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