「新人が電話を取れ!」→新入社員が葛藤の末、スルーする切実な理由に共感の声「取ってしまって後悔する」

 定時で帰るの大好きさん(@nannotoriemomai)が投稿した、新人社員が電話に気づいていながらもあえて取らない切実な理由に、ツイッターを中心に注目が集まっている。

 定時で帰るの大好きさんは4日、「新人が電話を取らない!みたいに先輩達が怒っていて、新人に聞いてみると『何も知らない自分が電話に出ても、かえって迷惑かと思って出なかった』というパターンを何度か見た  正直、新人の気持ちがよくわかる。何だったら気持ちがわかるだけじゃなくて、新人側が圧倒的に正しいとさえ思っている」と投稿。ユーザーから「ほんとそれ」「取ってしまって後悔する」「新人の時電話出るのしんどかった」「何もわからないから怖い」など経験談や共感の声が寄せられた。ツイートは5日までで1.2万超のリツイート、5.6万超の「いいね」を獲得している。

 定時で帰るの大好きさん自身も新人時代の職場において、苦い経験があるという。「まさに『新人が電話を取れ』という環境だったので、呼び出し音が鳴っているのに受話器を取らないと強く怒られました」。右も左も分からないまま電話に出ることになり「お客さまから質問される→保留にして先輩に聞く→それをお客さまに伝える→それを受けてお客さまが新たな質問→また保留→結局先輩に取り次ぐ……という二度手間三度手間になってしまうことが多かったです。自分が怒られることよりも、お客さまに迷惑をかけるのが心苦しかったです」と振り返った。

 反響の中で、固定電話がない家庭が増えていることから昔より電話に出るハードルが高いのではないか、という意見が印象的だったという。定時で帰るの大好きさんは「今のベテランは『取り次ぐだけでいいんだから出ろよ』と思うかもしれませんが、新人さんにとっては想像以上にストレスになるのかもしれません」と推察した。

 一方で「新人は電話に出て場数を踏まないと覚えられないだろう」といった否定的な意見もあった。「ごもっともだと思いますが、これまで述べたような背景もあるので、マニュアルや研修など、フォロー体制を確立してあげるべきかと思います」と主張。続けて「『新人なんだから電話に出ろよ』と内心で思うだけでなく、『どうして電話に出てほしいか』を、実際に言葉にして新人さんに伝えることが必要だと思います。電話に出ることが新人の仕事だとしたら、それをフォローするのが先輩の仕事であると考えます」と持論を語った。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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