へずまりゅう大号泣「お父さん、お母さん来てくれてありがとう」「ここにいる仲間に出会えてよかった」
元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(32)と、“へずま嫁”ことしーちゃん(32)の挙式披露宴が6日、都内で行われ、へずまは号泣しながら両親への感謝を伝えた。
へずまりゅうも人の子だった。会計前に魚の切り身を食べ逮捕され、山口県知事から名指しで非難され、東京都豊島区議選出馬時には全高齢者を敵に回した男が、大粒の涙を流した。
披露宴最後の新郎あいさつ。「へずまりゅうって大丈夫、いきなり殴ってこない?と言われるけれど、ここにいる人は、本当はいい人なんだよって言ってくれたりするからさ…。オレ、炎上して友だちがいなくなった。この場所には昔の友だちは誰ひとり来てねえ」と話したところで、涙が止まらなくなった。
「悲しいけれど、過去に戻ることはできない。今の出会いを大切にしたい。しーちゃんと出会えて本当に良かった。幸せな家庭を築いていこうと思う。きょうはお父さん、お母さん来てくれてありがとう。これからも迷惑かけながら頑張ります。ありがとう」と涙声で、100人以上が参列した盛大な式を締めた。
顔バレ防止のためにフルフェイスマスク姿だった自身の両親、女手ひとつで育てたしーちゃんの母を前に、へずまの涙は止まらなかった。実母から優しく肩に手を置かれ、安心したようにはにかんだ。
あいさつは、幼少時の思い出から始まった。父は野球好きだったが、飛んでくるボールが怖くてサッカーを始めたこと。サッカーのルールを覚え、送迎、応援に駆けつけた父への感謝。中学時代は不良仲間と問題を起こすことが増え「いつも(お父さんが)お母さんと友だちの家に菓子折りを持って謝りに行くのがツラかった。警察に補導されたとき、お父さんの顔が信じられん位怖かったのを今でも覚えているよ」と語った。
高校進学後、サッカー部に入ったが「飽きたし、周りが弱いからつまらん」という理由で退部したことを振り返った。そして「ごめん。本当はレギュラーになって2試合ほど出た。でも先輩にいじめられて、ユニホームとシューズを捨てられて、悔しかったけど続けられなかった。顧問やチームメートは知っていたけど誰も助けてくれなかった」と明かした。
半年ほど不登校になり、母に八つ当たりし、家の壁を壊した。しかし、2年生時の担任からレスリングをすすめられ、高校総体、国体に出場し、山口県代表の強化選手になった。「けどオレの人生うまくいかんかった。大学で肩をケガして、何回も手術して、同期や後輩になめられ、先生の顔もあるから3年間部員のサポートだけを続けた。あの3年間は地獄で、何回も消えたいと思っていた」。就職した地元のスーパーマーケットはブラック企業で午前5時から午後8時までの勤務。上司やパートからはバカにされた。「1年ももたんかったけど、お母さんは毎日弁当作ってくれたの覚えてる?本当に手作りばかりで、昼ご飯だけが楽しみだった」と感謝した。
だまされて借金を背負わされ、奨学金返済にも苦しんだ。そしてユーチューバーへの道を進んだ。苦戦した。「生きることに必死で、言い訳になるけど、迷惑系ユーチューバーになっていた」。スーパーマーケットで未購入の魚の切り身を食べる動画を投稿し、2020年7月に愛知県警に窃盗容疑で逮捕された。逮捕後に新型コロナ感染が発覚し、山口県知事から非難される事態に発展。「お父さんお母さんは関係ないのに、家族に迷惑をかけて苦しかった。裁判中に毎日泣いている姿を見て、もう二度と迷惑をかけたくないと思った」と当時の気持ちを語った。
1年2カ月の活動休止後、再びへずまりゅうとして再起した。「普通に働け、と言われたけど、本当にオレってクズなんやな。この悪名を捨てられなかった。なにより原田将大としてではなく、へずまりゅうの方が人生楽しくなると思った」。選挙に出馬し、青汁王子こと三崎優太氏の自宅に居候し、ホームレス、ホスト、ブレイキングダウンへの出場、みそラーメン開発などハチャメチャに暴れ回った。
「へずまりゅうを続けてきたからこそ、しーちゃんとも出会えた。ここにいる仲間と出会えて良かった」。結婚届の証人となった青汁王子、DJ社長への感謝を口にした。「ここにいる人は迷惑系を始めてから知り合った人ばかりです」と会場を見渡し、過去の友人がいなくなったこと、しーちゃん、両親への感謝へと続いた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)