グレーゾーンの”版権問題”に向き合う「コスプレ-R(リバース)」 二次創作から一次創作に“逆走”
コスプレの未来モデルを提案するイベント「コスプレ未来博 COS EXPO2023」プレス発表会が9日、東京タワー RED TOKYOで行われ、グレーゾーンとされているコスプレの版権問題に向き合うコンテンツ「コスプレ-R(リバース)」の制作が発表された。
コスプレイヤーのプロダクションを行うCosmix主催による「コスプレ-R」は、コスプレをするためのオリジナルキャラクターからマンガ・アニメ・小説などのコンテンツを製作する”コスプレ先行オープンコンテンツ”。二次創作であるコスプレから一次創作に向かって“逆走”し、コスプレ発信でコンテンツを展開していく。
発表会に登壇したCosmix代表・乃街まのは、コスプレ界隈でグレーゾーンとされている版権問題に言及。「(版権元に)許可をもらっていないけど、ヌルっとイベントに参加しているのがコスプレ業界の現状。もう一度、本来のイラストレーター、原作者に還元させられるようなコンテンツの提供をしたい」と説明。「コスプレ-R」として公表されたキャラクターは、同人制作に対し、自由にマンガ、小説、イラストなどで二次創作することができる。「『自由に二次創作を行って大丈夫ですよ』とアナウンスをすることでグレーなことやってるっていう意識なく、表立ってできる。胸を張って堂々と活動していただけるような形になるのでは」と語った。
この日、白髪で銃や手榴弾を持ったオリジナルキャラクター・MORDIAのコスプレ姿で、撮影会に臨んだすずらは「今まで原作がもとになっているコスプレをする中で、原作を忠実にコスプレしようという気持ちでやらせていただいていた。絵師さんのオリジナルキャラクターだと、動いているところとかが分からないので、自分の中でコスプレする日まで、どういう風に動くのかなとか、どういう子なのかなって考えました」と話した。もし、同キャラの舞台コンテンツが決まった場合「銃を使ったアクションをしてみたい」と目を輝かせた。
(よろず~ニュース・松田 和城)