小籔千豊「コヤソニ」4年ぶり開催 新喜劇の盟友・川畑泰史との絆語る 初出演に感慨深げと思いきや

 吉本新喜劇の小籔千豊(49)が、このほどよろず~ニュースの取材に応じ、自身が主宰する音楽と笑いの融合フェス「KOYABU SONIC 2023」(9月16~18日・インテックス大阪4号館、5号館=通称コヤソニ)についての思いを語った。

 2008年に始まったコヤソニは、コロナ禍で4年ぶりの開催。小籔と親交のあるアーティストと、吉本興業のお笑い芸人が多数集結する。今年は、小籔がライフワークとも語る人気オンラインゲーム「フォートナイト」のエリアも設けられ、抽選で同作の有名競技者・配信者とプレイできるという。

 アーティストと芸人、フォートナイトエリアすべてに、吉本新喜劇の川畑泰史(56)が出演。7月24日の第3弾出演アーティスト・芸人発表会見では、川畑が3度登場し「若い時から切磋琢磨しながら共に成長してきた小籔くんのビッグイベント。小籔くんがいてなかったら、今の僕もないんじゃないかと思う存在。思い切ってやらせていただきます」との同じセリフを、3度繰り返した。

 小籔は「新喜劇でひとり、相方って誰と言われたら、川畑さんかなと思うんです」と、先輩の川畑との関係性を語った。小籔の新喜劇入団時から、よく食事に連れて行ってもらったといい「座長になる前に川畑さんと2人でイベントをやって、変な2人がイベントをやるなと周りは思っていたと思うんです。2人で酒を酌み交わしながら、座長になりましょうみたいなことを言ってた間柄」と、固い絆をのぞかせた。

 2006年、吉本新喜劇の座長になった小籔は、座長就任を吉本興業から告げられた時に「川畑さんは?って聞いたら『ならへん』って言われて、それなら『僕だけ座長はいいですわ』」と固辞した。川畑から翻意をうながされたが「あなた逆の立場やったら、座長になりますか?後ろ指差されて、役職ほしいなと思いますか?」と反発したという。

 「ずっとNOって言ってたんですけど、よくよく考えたら、僕が後ろ指差されようが先に座長になって、偉なってそこから川畑さんと引っ張った方が2人で座長になる確率が高い」と思いとどまった。「ここで話がつぶれちゃったら、オレもならないんですけど川畑さんもなれない。すごく嫌でしたけど、そこからは川畑さんが座長になるよう、007のように活動した」と振り返る。

 1年後の2007年に、川畑も座長に就任。「よかったと思いましたね」と述懐する。川畑単独でのコヤソニ初出演に、小籔はさぞかし感慨深げ…と思いきや「それとはまた別でしょう」とあっさり。2023年に座長を勇退した川畑に「今年は川畑座長じゃなくなった年だから、何となく。ボケ半分、お疲れさん半分でいっぱい出てもらおうかと。来年以降は一切出ませんし、今年だけですから。座長勇退お疲れ様でした。川畑さんでチケット売れるとかないですし、貢献にもなりません」と語る。

 「川畑さんの顔を見て、好きになるっていう人ももちろんいる…それは一切ないと思うんですけど。川畑という座長がおったことを記憶のどっかに置いてもらえたらいいなというだけで」と、川畑への愛情をにじませる小籔。コヤソニの3日間、川畑は神出鬼没のキャラになるといい「どこかで川畑さんが歌います。どの辺で歌うか明言していない。それを見た人はラッキーなのか、アンラッキーなのか…。どっかに出てくるキャラとして、楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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