【漫画】クラスのメガネ女子への陰キャ男子の妄想が爆発「めっちゃわかる」と共感の声 作者が語る
地味だけど魅力的なメガネ女子の和泉さんに思いを寄せる、陰キャ系男子の嶋田。自動販売機で和泉さんと同じ飲み物を購入した嶋田は、一人勝手に妄想を爆発させ、ニヤニヤしていると……。和泉さんから突然話しかけられ、陰キャ特有の慌てふためきぶりを披露してしまう。読者から「めっちゃわかる」と共感を集めた作品『陰キャ高校生のキモい片想いの話』
控え目男子特有の繊細な気持ちを、女子とのやりとりで描いた作品『陰キャ高校生のキモい片想いの話』は、SNSのエックスで80万を越えるインプレッションを集め、注目を集めた。読者からも、「わかり過ぎる」といった声が続々と寄せられ、二人の行末を知りたがる熱狂的なファンも見られた。そこで今回は、作者の御座井masさん(@masmas_nemui)に話を聞き、創作の背景から魅力について話を聞いた。また、この記事では紹介する本作に加え、魅力的な作品も特別に掲載する。
学生特有の繊細な心の揺れ動きを描いた本作は、一体どのようなきっかけから生まれたのだろうか。御座井さんが語る。「もともと、どこか影のあるような陰湿な雰囲気の眼鏡をかけた人物を好きで描くことが多かったのですが、そのイメージを他の方と共有するために“非垢抜偏屈眼鏡男性(女性)”と名付けてSNSなどで投稿しておりました。それを漫画にしようと、話しかけることすらできず、横で話を盗み聞きするだけの自己完結型の一方的な片思いの恋愛を描いてみようと。それで、この嶋田と和泉さんというキャラクターにかなり夢中になってしまい、この2人とそのまわりの人達の妄想を漫画やイラストにして創作するようになりました。今回の「陰キャ高校生のキモい片想いの話」はそのうちのひとつです」
この作品の大きな魅力は、登場人物である二人のリアルさ。クラスに本当に存在するような雰囲気やセリフがさり気なく描かれている。この点については、「和泉さんは、クラス内では目立たないけれど実は魅力的で、その可愛さに自分だけが気づいているという嶋田の気持ちになりきって描いています。気持ちになりきるというか、もはや私自身も和泉さんに片思いしていると言えるほど和泉さんのことが好きなので、和泉さんの学校での日常生活をできる限り鮮明に脳内で再生して、同じ教室にいる一人の人間、嶋田になったつもりで、『どのような所を見てしまうだろうかどんなことを考えてしまうだろうか』と想像したものを絵としてアウトプットしています」と話してくれた。
また、この二人の今後について気にする読者については、「今のところ予定はありません」としながら、読みどころについて語ってくれた。「二人の関係を思う身としては、いつかは結ばれて欲しいと思っています。でも、あくまで日陰者の不器用で一方通行な片思いをずっと描いていたいので、交際など今後の進展の様子を描く予定は今のところありません。片思いの中で、少しづつ何かアクションを起こす勇気を出せるのか、出せないのか……。今後も『嶋田よがんばれ…!』と思いながら描いていこうと思います。読んでくれた方もそういう気持ちになっていただけたらいいなと思いますね」と、片想いを描いていくという軸は大切にしたいという。
そして、「引き続き、嶋田と和泉さんたちの物語を描いていきたいです。読むことで現実のような手触り、あまり物語で描かれない、でもたしかにある生々しい心の動きや歯がゆさみたいなものを感じていただける漫画を描いていければと思います」と、自身の作風をより強固にしながら創作を続けていきたいと話す。これからも、言葉にできないような感情を作品として描いてくれるだろう。期待したい。
(よろず~ニュース特約・橋本未来)