キム・ヒソン、イ・ナヨンら出産による“キャリアストップ”で苦しんだ過去を告白「母になったらダメなのかな」

 ドラマ「明日」、Netflixオリジナル「再婚ゲーム」などで主演を務めた女優のキム・ヒソンが、人気トーク番組「ユ・クイズ ON THE BLOCK」に出演し、出産と子育てでキャリアを一時中断した経験について語った。

 キム・ヒソンは90年代、韓国を代表する「美人女優」の代名詞的存在として絶大な人気を誇っていた。出演作は軒並みヒットを記録、彼女が身に着けたものは瞬く間に売り切れるなど、「彼女が動けばニュースになる」と言われていたほどだ。

 そんなキム・ヒソンは、2007年に事業家と結婚。2009年に女児を出産して、6年ほど仕事をセーブしたと言い「萎縮していた」ことを明かした。「私が子どもを抱っこしてミルクを飲ませている間に、一緒に活動していた女優や俳優がとても良い作品に出ていた。私だけ取り残されたような気持ちになって『母親になったら、もうだめなのかな?』って」当時、一人で苦しんでいたことを吐露。

 また「ずっと『きれい』と言ってもらってて、私はその『きれい』の一言で今まで救われてたのに、結婚して、子どもを産んで、年を取ってしまって、そうなってまで私はどうして人前に立たなければいけないんだろうとまで考えた」と付け加えた。

 しかしそれらの悩みのせいで、ネガティブ思考に陥った結果、キム・ヒソンは結婚後にオファーをしてくれる現場に対して「ありがたい」と感じるようになったという。

 2015年に「韓流四天王」の一人として、日本でも人気を博したウォンビンと結婚した女優のイ・ナヨンもまた、キム・ヒソンと同様の思いを抱いたことを最近明かしている。イ・ナヨンは5日、BTSのSUGA(シュガ)がホストを務めるYouTubeコンテンツ「シュチタ」に出演。2015年12月に息子を出産後、9年間の「空白期」を経験した。

 「子育てと経済活動、どちらを選ぶべきなのか本当に悩んだ」と言い、「キャリア中断について私が(全てを)話すことはできないけど、最近よくニュースで見たり聞いたりする、結婚や子育てなどを理由に休職した女性たちの職場復帰が難しかったり、条件が良くなかったりするという状況は、(9年の休業を経て)十分過ぎるほど共感できた」と言及。

 またドラマ「スリーデイズ」や「黒い太陽」などに出演、ラジオDJとしても活躍する女優のパク・ハソンは「トークでもする?」に出演した際、「結婚前は、仕事がこんなに楽しいとは思わなかった」と言い「私の中では、子育てという仕事が一番大変な仕事だと思う」と明かした。

 さらに「残念だったのが、(私と)同世代で夫と子どものいるドラマスタッフさんの中に、『未婚の人としか仕事しない』という方がまだ少しいらして。既婚で子どもがいるという理由でキャスティング順位を下げられたことがある」と、驚きの事実を伝えるのだった。パク・ハソンは2017年に俳優のリュ・スンヨンと結婚、同年に娘を出産している。

 女性のキャリア断絶は、以前から社会問題として取り上げられているが、自由に見える芸能界でも、多くの女性スターが同じテーマで悩み、ぶつかっているという現実があった。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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