BTS、NCT、キム・ジュンスらスターを悩ませる悪質ファン、自宅侵入や自作事故まで 被害拡大を懸念
芸能界の私生活問題が深刻だ。一部の悪質ファンによる度を超えた行為で被害を受けたという記事が、再び顕著となっている。そのため、大衆からは一連の違法行為に対して批判の声が日々高まっているようだ。
韓国メディアのスポーツ京郷が、過去に発生した悪質ファンによるアイドルへの被害をまとめている。
22日、NCT 127メンバーのジェヒョンが、米ツアーで滞在していたホテルの部屋に無断侵入され、撮影したものをSNSに投稿されていたことが明らかになった。事態を知った所属事務所は、すぐさま法的対応に乗り出すことを発表した。
NU'EST(ニューイースト)のファン・ミンヒョンも、被害を訴えた一人だ。6月に所属事務所のプレディスエンターテインメントは「アーティストの非公式な日程に無断で訪問し、現場運営に支障をきたす行為がひどくなっている。撮影を遅延させるだけでなく、無断で動画や写真を撮影しSNSに投稿するなど、アーティストの出演するドラマサイドにも被害を与えることが繰り返されている」と自制を促している。
BTSのRMは、3月に韓国鉄道公社(KORAIL)職員が自身の個人情報を、3年もの間に無断で18回閲覧したという事実が判明、不快な心境を伝えている。なお、該当職員は監査が実施された後に解任されたという。
歌手であり、ミュージカル俳優としても人気を博すキム・ジュンスは、悪質ファンに位置追跡GPSを車に装着され、追跡され続けた。また宿舎へ無断侵入した悪質ファンは、寝ているジュンスにキスをしようと試みたり、顔を見ようとわざとタクシーで接触事故を起こす。こうしてジュンスは極度のストレスにさいなまれることに。
ジュンスは「毎日息苦しい痛みが押し寄せた」と明かし「どこへ行っても囲まれ、カメラで撮られ、録音され、体を触られ、嘲笑されることが繰り返されて、日常が崩壊した。この言いようのない苦しみの中で、最低限の人間らしい生活ができるようにしてほしい」と嘆願した。
上述の有名人以外にも、多くのスターが悪質ファンによる行為に悩まされ続けている。
日常生活に侵入し、一挙手一投足を追いかけ、出国時は機内を含む空港セキュリティーエリア内にまで入り、過度な接触や対話を試みようと撮影するなど、違法行為を挙げれば枚挙にいとまがないほどだ。
一部のファンの望ましくない行動のために、芸能人は形式的、物理的に大きなストレスを抱えている。悪質ファンへの警戒心は強まっているが、これによる被害を防ぐのは、容易ではない。
所属事務所の強硬な法的対応にもかかわらず、終わらない悪質被害は、いつか別の被害を生むのではないかという懸念までも引き起こしている。
(よろず~ニュース・椎 美雪)