ソフトクリームにカキフライがトッピング!? 意外とイケた“絶妙”なお味!岡山グルメの不思議なインパクト
カキフライ、酢ガキ、バター焼き、塩焼き、カキ飯…。カキ料理も数々あるが、特産品として有名な岡山県備前市日生町(ひなせちょう)では、なんとソフトクリームとカキフライがコラボしたスイーツ?がある。
JR赤穂線・日生駅から徒歩約15分の日生町漁協の魚市場「五味の市」で一年中販売されている「カキフライソフト」(税込350円)だ。ソフトクリームに2個のカキフライが突き刺さり、小豆島産の甘めのしょうゆがかかっている一品。店員に聞くと、同町漁協の関係者が地元の名物で何かできないかと、シャレで作ったという。カキフライに合うソフトクリームを、いろいろと試したところ、甘さ控えめの味に決定。2006年2月から販売を開始した。
見た目のインパクトはもちろん、一体どんな味なんだ?と思い、実食した。店員のアドバイスを受け、カキフライをソフトクリームにディップをしていただいた。それぞれの味がケンカをしているわけではなく食べやすい。甘めのしょうゆもちょうどいい。食べる前は抵抗があったが、「意外にイケるなあ」が正直な感想だ。
「カキフライソフト」を求めて、関西方面を中心に全国から観光客が訪れる。シーズンの11月から3月には長蛇の列となり、ピーク時には1日に200個が売れる。食べた感想を書くノートを読むと「全国に広めてほしい」、「悔しいけどおいしかった」と好意的なコメントが多かった。
他にも地元のカキを使ったお好み焼き「カキオコ」も有名。「日生カキオコまちづくりの会」の会員店14店をはじめ、他にも存在しており、各店舗がそれぞれ独自のレシピで提供している。
人気店の「もりした」では、お好み焼き1枚でしょうゆとソースの2種類の味が楽しめる。さっそく、大盛りのカキが入ったカキオコ(税込1540円)を注文。シーズン以外は旬の時季に急速冷凍したカキを使用している。
鉄板に生地を薄くのばし、キャベツ、その上に焼いた大粒のカキ、細かく切った豚バラ肉を乗せる。生地をかけてひっくり返し、半分に切って、しょうゆ、ソースをかけて完成。お好みでしょうゆ味はサンショウ、ソース味は七味で“味変”も楽しめる。ふわふわの生地で、あっという間に完食。しょうゆ味にサンショウが個人的に好みだった。
日によってはJR岡山駅から観光列車「ラ・マル 備前長船」に乗って行くこともできる。ただ、事前予約が必要で運行日の確認も。知る人ぞ知る岡山県のご当地グルメ。一度、足を運んでみては。
(よろず~ニュース・中江 寿)