「ミュータント・タートルズ」最新作声優が集結 堀内賢雄「本当に驚きました」後輩の演技を絶賛
米国発の人気シリーズ最新作、劇場アニメ映画「ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!」(ジェフ・ロウ監督、9月22日公開)の日本最速上映会が16日、都内で行われ、“世界中で最も愛されるカメ”たち4人を演じた声優陣が登場。土屋神葉(ラファエロ役)、戸谷菊之介(ミケランジェロ役)、榊原優希(ドナテロ役)と、彼らの師匠であり父親的存在ともなるネズミのスプリンターを演じた堀内賢雄が、大人気キャラクターの吹替を務めた喜びや作品の魅力、収録時のエピソードなどを明かした。
土屋は「わたくしはミュータント・タートルズが本当に大好きだったので、ここに立って居られることが幸せです!!」とひときわ感慨深げに挨拶し、戸谷は「最速試写、最後まで楽しんでください!」と続け、榊原は「ドナレ…ドナテロ役の!(笑)」と一発目で噛んでしまうハプニングもありながら「とても面白いです、最高に楽しんでください!」と盛り上げると、フレッシュな面々の挨拶が続いたあとに堀内は「僕も、昔は彼らと同じような声をしていたんですよ(笑) いまは父親のようですね。本当にこの作品おもしろいですよ!」とジョークも交えながら会場を沸かせた。
それぞれがキャラクターのイメージカラーであしらわれたスーツで決めた面々。土屋は特にタートルズのプロモーションが行われている各所に必ず出没していることがSNSでも話題になっており、「タートルズ自分の出ている作品は追っかけがちなんですが、小さいころから本当に好きだったタートルズは追っかけずにはいられない、いまの悩みは大阪まで行っちゃうかどうか!(大阪・アメリカ村で本作公開記念イベント開催中)都内は全クリしようと思って!」と熱すぎるコメントに、インナーも自前で購入したタートルズTシャツ、そしてポケットには自身が小さいころからずっと一緒に遊んできたラファエロのフィギュアまでも!「この景色を見せてあげようと思って。すべてのキャラクターで声を当てて遊んでましたが、代表してラファエロを連れてきました」と胸を打つ感動エピソードに会場もあたたかな拍手に包まれた。
戸谷は映画の主要キャラで吹替を務めるのが初めてとなる記念すべき作品とあって、「収録できる時間が長いので、ずっと(キャラクターに)入り込んでいられるのが映画のステキなところだと感じました。テンションが上がるところはずっと上がりっぱなしで疲れもしました」と噛みしめるように語り、榊原は土屋と同時に収録していたそうで「居てくれるのが心強くて、お互いに影響しあって演じられたと思います。あと、土屋さん以外もブースにいたんですよ。人物?カメ?が!土屋さんが毎回タートルズの人形を連れてきて、ブースの中に並べて(笑) 見守ってもらいながら勇気をもらって演じました」と驚きのエピソードを明かし、土屋は嬉しそうに「スタジオがレンガ調ですごくタートルズに合ってて、穴もところどころあってタートルズたちを飛び出させたりくつろいだり。子供ゴコロを持って出来たと思います」と振り返り、さらに「同年代だからこそ遊べたんです、賢雄さんがいらしたらちょっとビビって出来なかった」と笑顔で漏らすと堀内から「そんなことないだろ絶対!」とすかさずツッコまれる一幕など、世代の垣根も関係なく盛り上がった。
堀内といえば、日本では初代のレオナルドの吹替声優として知られ、「月日が経ってまた関われたのがこんなに嬉しいことはない。僕は40年この仕事をしてきましたが、今回のタートルズのメンバー、本当に大変だし凄いですよ!僕が観てきたいろんな作品のなかでもトップ5に入るくらい。ラップもあり、セリフが被り続ける応酬で、僕も昔レオナルドをやってたから練習してみたんだけど、テンポについていけない。出来上がった作品を観て、『やったな、息子たち』と本当に驚きました」とスプリンター師匠の声で直々の熱い言葉がかけられた。
また、オリジナル版ではスプリンターをジャッキー・チェンが演じているとあって、ジャッキーの専属吹き替えを長く担当し、先ほど声優業の引退を表明した石丸博也にも触れ「公私ともにすごくお世話になり、よくお酒を飲んだりお芝居の話もしたので、そういう想いも含めて感慨深いものがあった。自分にとっても作品に投影できました」と語った。
終盤には、この最速上映のスペシャルゲストとして、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロ、レオナルドが登場。各キャラクターの挨拶を、声優陣が生で披露する展開で会場は大いに盛り上がった。土屋とラファエロ、戸谷とミケランジェロ、榊原とドナテロが見事に息の合った挨拶を見せると、レオナルドは堀内が演じたネズミのスプリンターのフィギュアを手に持ちながらのパフォーマンスで、全員でこぶしを突き上げ「カワバンガー!!」と絶叫。土屋は「ディテールがすごい!ラファエロの胸の十字の傷とか!ね!」と興奮を隠さなかった。
土屋は「昔からのタートルズの良さに加え、今回は新しい一面も見せてくれるので皆さん期待してください!」とファンならではの視点で挨拶。戸谷は「ティーンエイジャー感満載でカワイイ面も多いのでぜひ楽しんでください!」とミケランジェロの魅力アピールを忘れず、榊原は「映像も音楽も物語もサイコーで、ヒーローでありながら少年である彼らに引き込まれて応援したくなるはずです!」と力を込め、堀内は「まさしく芸術のようで素晴らしいし、人間の根源にも触れて涙するところもある。ミュータント・タートルズの原点にも戻り、またさらに続いていくことも感じられる素敵な作品です」と熱くコメント。ラストには日本最速で映画を鑑賞できるレアな機会を楽しみに集結し、タートルバンド(アイマスク)を着用したファンと盛大に「カワバンガ!」で締めくくった。
(よろず~ニュース編集部)