がんで闘病中の宮川花子「ちょっと長生きをしたい」夫・大助と娘・さゆみと“地元"奈良で一日警察署長

 夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川大助(73)と宮川花子(69)、娘の宮川さゆみ(45)が21日、秋の交通安全県民運動の一環として、奈良県王寺町の西和警察署で一日警察署長を務めた。車いすで登場した花子は、高校卒業後に大阪府の城東警察署で交通巡視員として半年間勤務したこともある“警察OB”。「交通安全は一番大事なことだと思います。大人、親、お年寄りが子どもたちに手本を見せていかないと」と真面目にアピールした。

 2019年12月に血液のがんの一種、多発性骨髄腫を公表し、現在も闘病中。依頼を受けたとき、最初は自身の体調を考えて悩んだが、“交通安全の啓発活動のためなら”と快諾。過去に何度か大助と一緒に一日警察署長を務めたこともあるが、奈良県では初めてで、同県の生駒市に移住して22年となる花子は「これでやっと奈良県民にばっちりなれました」と笑顔を見せた。

 今年5月には大阪・YES THEATERで4年ぶりに大助と夫婦漫才を披露した。10月28日には愛知県・大須演芸場でイベントも控えている。「とりあえず早く(舞台に)立ちたいですね」と漫才への意欲は衰えていない。最近は風呂場で転倒して筋肉痛もあるが「まあ、元気です」と体調は安定している様子。最大目標はNGKの舞台復帰で「そんなには慌てていないです。とりあえずは戻りたいな、と。そういう目標があったね、生きてる、と」と着実に一歩ずつ進んでいく。

 「漫才という仕事があってよかったなって。ちょっと長生きをしたいなって。5年ですからね、倒れて。その分を挽回したいな」と先を見据えた。大助から「俺の生命保険を楽しみににして頑張らないと」とジョーク交じりの激励に「それはな。それは大事なこと」と笑わせた。

(よろず~ニュース・中江 寿)

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