ドラマ「極悪女王」剛力彩芽がライオネス飛鳥役、唐田えりかが長与千種役に決定!本家クラッシュとも合体

 1980年代以降の女子プロレス界で希代のヒール(悪役)レスラーとして一時代を築いたダンプ松本(62)の知られざる物語を描いた来年公開予定のNetflixオリジナルドラマ「極悪女王」。ゆりやんレトリィバァ(32)が松本を演じることは既に公表されていたが、さらに伝説のタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」も同作に登場し、剛力彩芽(31)がライオネス飛鳥(60)を、唐田えりか(26)が長与千種(58)を演じることが1日に横浜武道館で開催された同チームの結成40周年記念イベントで発表された。

 同作は放送作家・鈴木おさむ氏の企画・脚本・プロデュース。映画「凶悪」や「孤狼の血」シリーズなどで知られる白石和彌監督が演出し、2024年に世界独占配信される。1980年代、男女の不平等や女性蔑視が当たり前のようにあった時代と格闘し、空前のブームを巻き起こした女子プロレス界において、正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらも悪役に転身した松本が史上最も有名なヒールに成り上がっていく様を描く。

 イベント終盤、会場中央に設置されたリングに松本役のゆりやんに続いて、サプライズとして飛鳥役の剛力、長与役の唐田が登場。本家のクラッシュ・ギャルズに迎えられ、大歓声の中、主要キャストが一堂に会した。

 作品の監修を務めた長与は「(撮影した)この2年間は本当にお世話になりました!ドラマを細かく撮影したので、すごく時間はかかりましたが、もう、コンプリート(完璧)です!」と期待を込め、キャスト3人がそれぞれ演じたレスラーの姿を携帯電話の待ち受け画面にするほど役柄に没頭したことも明かした。剛力は「緊張もありましたし、(飛鳥)ご本人やファンの方も観ていただくので、『私で大丈夫かな』という不安はありましたが、やるからには『頑張らないと』と思いました」と覚悟を示し、長与は「女優魂を超えましたね」、飛鳥は「超えた、素晴らしい!」と絶賛した。

  続いて唐田が「長与千種さん役を演じた唐田えりかです」と挨拶すると、長与は「私、(唐田のことを)『からちっち』って呼んでるんですけど、からちっちの顔を見ていると、うちも若い頃はかわいかったし、全然、負けてねえなって思った。からちっちは19歳とか20歳の時のうちの顔と似てるんだ」と“ライバル心”を燃やした。すると、飛鳥は「確かに昔の千種はかわいかったよ。でも、自分は『昔、剛力さんにそっくりだった』なんて、図々しくて言えないよ」と絶妙の切り返しで会場を沸かせた。

  ここで、長与と飛鳥から声を掛けられた松本がリングイン。松本は自ら指導したという、ゆりやんの竹刀裁きについて「上手なのよ。本当に素晴らしいの。顔もそっくりで、自分がいるんじゃないかと思っちゃうくらい」と褒めると、ゆりやんも「ビデオをめっちゃ見せてもらいました」と呼応した。

 長与は「私も今までプロレス関係のドラマや映画に携わったことがあるんですけど、今回は全ての概念を覆しました」と評し、飛鳥は「3人も千種が監修したことで心強かったと思うし、いい作品を作ろうと頑張ってくれた。ありがとうございます」と感謝。最後に、クラッシュ・ギャルズの歌手デビュー曲「炎の聖書(バイブル)」を5人で熱唱した。

 「炎の聖書」は、全日本女子プロレス時代、ジャンボ堀&大森ゆかりの「ダイナマイト・ギャルズ」から3度目の挑戦でWWWA世界タッグ王座を奪取した84年8月にリリースしたシングル。当時の振り付けを再現したクラッシュ・ギャルズに対し、歌手活動をしてきた剛力は軽快な動きで順応していたが、その一方で戸惑いを見せていた唐田の様子を察知した長与は、さりげなく唐田の手を取ると、自身の横に導き、肩を並べてオリジナルの動きを伝えた。そんな長与の姿はドラマの中の自分である「からちっち」の“母”のようにも見えた。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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