トータルテンボス解散危機「今でもあります」結成26年目 ケンカ最中の舞台で“さえる”藤田のツッコミ

 お笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右(47)と大村朋宏(48)がこのほど、よろず~ニュースのインタビューに応じた。静岡・沼津ラクーンよしもと劇場(10月7日)を皮切りに大阪・なんばグランド花月(12月15日)、東京・ルミネtheよしもと(12月22、23日)まで12都道府県13都市14カ所を回る全国ツアーを開催。今年、コンビ結成26年目とベテランの域に達した2人が、漫才に対する思い、これからの目標について語った。

 これまで解散の危機は何度もあったという。藤田は「今でもあります」と明かし、「僕がだらしないというか、面倒くさいというか」と自分が原因だと感じている。大村も「大きな子どもなんだよね。藤田はずっと。まあ、仕事をしているから、ぶつかっちゃうのはありますよね」と理解を示した。

 衝突はいくらあっても、最後の一線は越えない。「まあ、僕が悪いので」と藤田が謝って終了。大村は「僕もいい過ぎることがあって。それが売り言葉に買い言葉になることもあるから…。でも、冷静になって、これで解散しちゃっていいのかなあって、多分、思っているんじゃないんですかね」と相方を思いやった。

 ケンカの最中の舞台は普段と空気感は違うようだ。藤田は「“何ミスしてんだよ”と思われるのも腹が立つので、絶対にミスしないように、めっちゃパキパキです。めちゃくちゃツッコミはうまいですよ」と言えば、大村も「なんか、うめえなあって。普段はどれだけ手を抜いているんだよって思うときはありますよ」と笑った。

 漫才師を続ける苦労はあるが、それを超える喜びがある。藤田は「年に何回かあるんですけど、全部がハマる時があるんですよ。うまくいっているし、調和も取れているし“俺、うめえ”みたいな。ゾーンに入ったとき」と、舞台と客席が一体となったときの感覚はたまらないという。大村は「ウケている時はすごい気持ちいいですね。みんながウケている中でウケているのも気持ちいいですけど、そうでもなかった時に空気をなんか変えられた。お客さんの殻を破れた時は一番気持ちいいですね」と熱く語った。

 お互いに理想の漫才師像を描く。藤田は「中川家さんですね。全然、追いつけないし、スタイルも全然違うんですけど」と前置きをしつつ「頭の中に“台本、台本”が入ってしまっているので、そこが削れてきたら、もうちょっとああいう空気での漫才のやり方ができるはず」とイメージを浮かべる。大村も「そんな感じもできつつあるんで、少しずつ」と付け加えながら「具体的にこの人たちというか、毎年、新ネタを作りづける漫才師ではありたいたいと思います」と目標を掲げた。

 「年齢の設定に合っていない入りでするのも面白いかな。彼女が欲しいんだけど、とか。いくつなんだよって」と藤田がつぶやけば、大村が「年を逆手に取ってか」とすぐに反応。“アラフィフ”2人のあくなき向上心は年齢を重ねても尽きることはなさそうだ。

 ◆トータルテンボス 静岡県出身で小・中学校の同級生だった藤田憲右(47)と大村朋宏(48)が1997年に結成。NSC東京校3期生。M-1グランプリ2007準優勝、爆笑オンエアバトルチャンピオン大会3連覇(2008~10年)。テレビ、舞台などで活躍中。2017年からはじめたYouTubeチャンネル「トータルテンボスのSUSHI★BOYS」はフォロワー58万人。

(よろず~ニュース・中江 寿)

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