男女85%が更年期症状を我慢 症状で男女差、希望するサポートでも違いが

 更年期に入り、さまざまな悩みを抱えている人も多いと思います。株式会社ツムラがこのほど、現在、更年期の症状を自覚している40代~60代男女各100人を対象にした更年期に関する調査結果を公表した。

 更年期症状で辛いことを我慢していつも通り仕事や家事などを行う「隠れ我慢」をすることがあるかと聞いたところ、男女とも約3人に1人が「頻繁にある」(36・0%)、約2人に1人が「時々ある」(49・0%)と回答。男女の85・0%が、辛さを我慢して日常生活や社会生活を過ごす「隠れ我慢」を経験している結果となった。

 「隠れ我慢」をしてしまう症状について、男性は「疲れやすい」(57・0%)、「集中力・記憶力の低下」(40・0%)、「イライラ」(37・0%)、女性は「疲れやすい」(55・8%)、「肩こり」(40・0%)、「気分の落ち込み」(36・8%)が上位となった。

 「隠れ我慢」をする理由では男女とも「休むと仕事・家事に支障が出る」(男性65・0%、女性64・2%)、「仕事や家事など周りに負担をかけたくない」(男性45・0%、女性42・1%)が高かった。また、男女とも約3割が「我慢できると思っている」(男性34・0%、女性30・5%)と答え、男性は「どのような対処法があるのかわからない」(32・0%)、女性は「周りに相談したとしてもわかってもらえない気がする」(31・6%)という理由が高くなっていた。

 日常生活・社会生活への影響を聞くと、男性は13・0%が「支障をきたす」、53・0%が「やや支障をきたす」と回答。女性は9・0%が「支障をきたす」、54・0%が「やや支障をきたす」だった。支障を感じる状況について、男性は「仕事」(65・0%)、「家事」(31・0%)の順で、女性は「家事」(63・0%)、「仕事」(48・0%)の順となった。有職男女(男性86人、女性63人)で見ると、男女とも「仕事」(男性70・9%、女性69・8%)が最多となったが、有職女性では約6割が「家事」(60・3%)にも支障を感じており、男性(27・9%)の倍以上も多かった。

 具体的にどのように大変だったかを自由回答してもらったところ、「やりたいと思っていることができない」(男性48歳)、「何事にもやる気が出ない」(女性55歳)、「何をしていてもパニックになる」(男性55歳)などがあった。

 支障を感じるときどんなサポートを望むかと聞くと、男性は「具体的な対処法を知りたい」(46・0%)、「体調が悪い時は休む時間・日が欲しい」(44・0%)、「辛いことを理解してほしい」(43・0%)の順で多く、女性は「体調が悪い時は休む時間・日が欲しい」(64・0%)、「辛いことを理解してほしい」(60・0%)、「具体的な対処法を知りたい」(53・0%)の順となった。

(よろず~ニュース調査班)

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