タイのBLドラマ「Why R U ?」に出演し、人気俳優の仲間入りを果たしたToytoy（トイトイ／当時21歳）被告が27日までに、収監中の刑務所で取材に応じたと複数の韓国メディアが報じた。同被告は2021年、当時交際していた女性（当時25歳）を殺害し、懲役10年の実刑判決が下された。胸中を明かしたことで、韓国で話題が再浮上した。

　Toytoy被告は「事件が起きた日、彼女とけんかになった。飲酒して酔っていた彼女は、悪口を言いながら僕のほおをたたいたりした。着替えて出かけようとしたら、彼女がキッチンから凶器を持ってついてきて、僕に悪口を言い続けた」と言及。

　そして「すごく腹が立ったので出て行こうとしたら、彼女からキーボードで頭を殴られた。身の危険を感じ、彼女の持っている凶器を奪おうとしたら、誤って刺してしまった」「血がずっと止まらないのに、彼女は座ってずっと笑っていた、あまりにも怖くて体がうまく反応しなかった」「我に返って警察を呼んだが、警察が到着した時には、彼女はすでに息をしていなかった」などと説明した。

　現在の心境については「（2021年からの）2年間、激しいストレスに悩まされ、精神的圧迫感がある。悪い考えばかりが浮かぶ」と、つらい環境であることを吐露するのだった。

　しかし、この記事を見た韓国のネットユーザーのほとんどが、この内容に首をかしげたという。

　なぜなら当時の警察の調査によれば、殺害された女性の胸には20カ所以上の刺し傷が発見されているからだ。

　事件当時のタイメディアNation Thailandを確認すると、やはり女性の体には20数カ所の軽微な刺し傷があると記載されている。また現地警察は「Toytoyが全ての事実を供述したかが疑わしい」とし、時間をかけて取り調べすると伝えていた。

　今回のインタビューには、大衆の同情を誘う狙いがあったのか、ただの話題集めなのか、疑問が残るものとなった。

（よろず～ニュース・椎　美雪）