みかづき派?フレンド派? 新潟県民のソウルフード「イタリアン」が話題 特製ソースで炒めた中華麺
新潟県民のソウルフード「イタリアン」がX(旧Twitter)上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは漫画家のなぐもさん(@nagumon)が
「以前、新潟民が熱く語ってたイタリアンというものが一体何なのか?食べに行ってみた。」と投稿したグルメ漫画『新潟名物イタリアンを食べに行ってみた』。
イタリアンとはキャベツ、もやしと共に特製ソースで炒めた中華麺の上に、ミートソースもしくはトマトソースをかけた料理。主に新潟市の「みかづき」、長岡市の「フレンド」により提供されており、ショッピングモールのフードコートにも展開していることから多くの新潟県民に愛されているようだ。
なぐもさんの投稿に対し、Xユーザー達からは
「私がお邪魔した時も、学生さんで賑わっていました。みんなで過ごしたあの時間が、それぞれの思い出に変わっていくのでしょうね。ちなみに私は餃子が好きでのフレンド派です(苦笑)。」
「新潟生まれ民としては、イタリアンは他所様にお勧めするようなご馳走ではなく、時々自分が食べたくなるものですね
なのでフードコートにあるのがぴったりなんです
うちの周りはみかづきとフレンド両方のお店がある地域でした」
「個人的な感想だが、新潟市みかづきはミートソーススパゲッティのウスターソース味という感じで、長岡市フレンドはトマトソースあんかけ焼きそばという感じだった
だからみかづきはファミレスチックに、フレンドは町中華ぽいラインナップだったのかも」
「先月、every.で、みかづき三代目社長の三日月晴三さんとフレンド社長の木村政雄さんが新メニュー開発のヒントを一緒に探して全国食べ歩きしていく中で思いつき、1960年頃から提供し始めたものだと紹介されていました。
地元民ですが、両社の社長さんが共同で考案したものだとは知りませんでした。^^;」
など数々のコメントが寄せられている。なぐもさんに話を聞いた。
ーーイタリアンに興味を持たれた経緯をお聞かせください。
なぐも:昔絵描き作家仲間に新潟出身の方がいて、熱く語ってたのが記憶に残っていました。しかし具体的にどのようなものなのかまではきちんと記憶していませんでした。その後、グルメ方面で創作活動をするようになり、今回の「ごはん図鑑」企画を始めるのと、ちょうど結婚したばかりの妻が新潟出身で、帰郷の際直接食べに行ける機会があったため作品にしました。
ーーイタリアンについてお調べになったご感想をあらためてお聞かせください。
なぐも:新潟出身の妻に詳細なイタリアン情報を提供してもらいました。その際、あまりに地元メシすぎて「大層なものではない」「企画にするほどでは…」と強調する語り口で説明されたのですが、「これは焼まんじゅうと同じ語り口調だ…!」と感じました。僕は群馬出身で、焼まんじゅうは群馬名物なのですが、地元民ほど地元メシをディスりがちという習性を知っていたので、なんだかんだ言われつつも愛されてる料理なんだと知りました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
なぐも:イタリアン愛のある反応がすごく多かったです。正直こんなにあるとは自分でも思ってもいませんでした。美味い美味くない関係なしに、皆自分の馴染みの料理は語りたいんだなぁ~と感じました。
お年寄りにはあずきアイスが人気という話を妻のお姉さんから聞いていたので、4コマ漫画の方でおばあちゃんにあずきアイスを持たせてみました。そこもちゃんと見てくれてる方もいて、さすが地元民には適わないなと感じました。
上越の方が総じて若干ふてくされ気味なコメントしがちなのは、新たな発見でちょっと面白かったです。上越はみかづき、フレンドの店舗が無くイタリアン文化がない為、新潟一括りにされるのが不満らしいです。それと愛知県民が「スガキヤと同じだ!!」の反応がとても多かったのは完全に想定外でビックリしました。スガキヤ食べに行かないといけませんね…。
◇ ◇
なぐもさんのグルメ漫画企画「ごはん図鑑」は同人誌として12月31日の「C103コミックマーケット」で頒布予定。ご興味ある方はなぐもさんのXアカウントでの発表をお待ちいただきたい。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)