スターダムに激震!中野たむワールド王座、なつぽいゴッデス王座を返上、原田社長は退任
女子プロレスのスターダムに20日、激震が走った。同日午前に運営するブシロードファイトの原田克彦社長が退任することが発表された。同日夜の会見では、団体最高峰ベルト保持者で左膝負傷のため欠場中のワールド王者・中野たむ、頸椎ヘルニアのため欠場中のゴッデス王者・なつぽいの王座返上が決まった。両者とも年内復帰が難しいという。
ワールド王座は今年の5☆STAR GP優勝者の鈴季すずが挑戦権を有し、12・29両国国技館大会で王座決定戦に臨む。対戦相手は11・28後楽園大会で4人によるワンデートーナメントで決まり、初戦は舞華対壮麗亜美、白川未奈対渡辺桃と発表された。
ゴッデス王座は12・2愛知ドルフィンズアリーナ大会で王座決定戦が行われ、タッグリーグを制したばかりの舞華&メーガン組の出場が決定。対戦相手は今後発表される。
鈴季すずは「中野たむ、見てる?やっとベルト返上。待ってたよ。ベルト返上になってやっとお前の口から何か聞けると思ったが、まさかのコメントなし。非常に残念。せめてコメントぐらい出せよ。赤のベルト、そんなにナメてんの。残念だよ。中野たむとやりたかった。SNSも更新しない。会場にも来ない」と、しばらく発信がなく、この日も姿を見せなかった前王者を批判。その上で「そんな責任感のないチャンピオンの歴史、私がベルトを持ってすぐに塗り変えてやるよ。(ファンから)たむがかわいそう、と言われようが、私は責任を持って思ったことを口に出す。ベルトを持ってプロレス界の顔になるから。見ておけよ、中野たむ」と宣言した。ここで突然姿を現した葉月から挑戦権をかけたシングル戦を要求され、貫禄の表情で応じていた。
なつぽいはパートナーの安納サオリとともに登場。「お待たせした選手、お客様、サオリ、本当に申し訳ございません。タッグトーナメントまでは(王者として)待ち構えているつもりでしたが、できませんでした。家でたたずむベルトを見て決断しました。サオリに相談しました。『ええんやで。あんたの体が一番や』と言ってくれました」と経緯を説明。サオリから「また二人で巻こう。それだけ」と背中を押され、なつぽいは「うちらが巻いたベルトを再びギラギラに輝かせて欲しい。復帰した時には挑戦者としてまた取りにいきます。最高の試合ができるよう前向きに治療していきます」と悔しさを押し殺し、明るい口調で語った。
ゴッデス王座決定戦に臨むメーガンは、リーグ戦優勝の実績を踏まえ「次の挑戦者を待っている。私たちがチャンピオンだ。次の試合は防衛戦だ」と豪語。舞華も「12月2日は防衛戦として臨ませてもらう。次のチャレンジャーはメーガンと相談してこれから決めたい」と呼応。二人で「お前はもう死んでいる」と言い放った。
一方で、頚椎ヘルニアで9月から欠場中の林下詩美、7月の5★STAR GP開幕戦で左ひじの脱臼・靭帯損傷を負い長期欠場中だった上谷沙弥が、11・28後楽園大会で復帰することが発表された。
また、12月1日付で新社長に就任する岡田太郎氏が会見に姿を見せた。欠場選手の続出、11・5牛久大会では運営の不備で開始時刻が2時間半遅れるなど、本意ではない出来事が続いている中での船出となる。会見冒頭で「いろいろな心配事でお客様が集中して楽しめない状況ではないか。体を張ることはできないけれど、運営、経営を自分の責任で受け止めます。もっともっと素晴らしい団体にしたい」と決意を口にした。11月30日付で、グループ会社の劇団飛行船社長を退任する。
(よろず~ニュース編集部)