作家・伊集院静さん死去 73歳、肝内胆管がん 妻の篠ひろ子が公表「最期まで自分の生き方を貫き通した人生でした」
直木賞作家で、小説「機関車先生」やエッセー「大人の流儀」などの作品で知られる伊集院静さん(いじゅういん・しずか、本名西山忠来=にしやま・ただき)が24日、肝内胆管がんのため死去した。73歳だった。妻で女優の篠ひろ子(75)が、伊集院さんの所属事務所を通じ報道各社に向けたファクスで公表した。
篠は、本名の西山博子名義で「突然のご報告になりますが、11月24日伊集院静は永い旅に出てしまいました。かねてより肝内胆管がんの治療をしておりましたが、残念ながら回復に至りませんでした」と伝えた。
伊集院さんは1984年(昭和59)、女優の夏目雅子さんと再婚したが、85年9月に死別。篠とは92(平成4)年8月に再々婚した。篠は「自由気ままに生きた人生でした。人が好きで、きっと皆様に会いたかったはずですが、強がりを言って誰にも会わずに逝ってしまってた主人のわがままをどうかお許しください。最期まで自分の生き方を貫き通した人生でした」と振り返った。
10月初旬に肝内胆管がんが見つかったとして、伊集院さんは同月27日、公式ホームページなどを通じ、がんの治療に専念するため執筆活動を休止することを明らかにしていた。篠は「私たちに寄り添って2人だけの時間を作って下さった皆様、そして応援してくださったファンの皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました」とファンにメッセージを宛てた。
(よろず~ニュース編集部)