人気声優の鈴木愛奈と花井美春が実の姉妹であることが30日、北海道の千歳水族館で行われた漫画「異世界ゆるり紀行～子育てしながら冒険者します～」アニメ化発表会見で明かされた。2人は声優界に入り“他人”となった理由、公表に至った経緯についても説明した。

　同じ北海道千歳市出身で実の姉妹である2人が、同アニメで登場する双子のアレンとエレナをそれぞれ演じる。2人は地元の民謡大会で優勝経験があること、同じIAMエージェンシーに所属していることなど、共通点が多いことからネット上では”姉妹説”がささやかれていたが、これまで当人たちの口からは言及されていなかった。

　なぜこれまで沈黙を貫いてきたのか。2人のマネジャーに理由を聞いた同アニメ宣伝担当の柳瀬一樹氏によると、それぞれの実力、活動を尊重した結果、”姉妹だから”という形を前面に出さないように決め「特に隠していたわけではないが、あえて発表しなかった」という。

　声優としてデビュー後、鈴木は「ラブライブ！サンシャイン！！」の小原鞠莉役、花井も「ウマ娘 プリティーダービー」のツインターボ役を担当するなど人気・実力ともに向上。柳瀬氏は「2人が立派に成長されて、立派な役を演じるタイミングで『2人が姉妹です』ってことをあえて言わないのも何か違うだろうということで、この場で発表することになった」と説明した。

　暗黙の了解で“他人”として振る舞っていた中、鈴木はこれまで何度か口がすべってしまったことを告白。「生放送とかの場で『あ、ヤバい今言っちゃった…』って感じになってざわざわみたいな。結構冷や汗かいたことは1回だけではないですね」と爆笑。花井も「メークさんに『明日来る子が妹なんですよ』ってことをお姉ちゃんが言ってたらしくて！いつの間にか知れ渡っていたことがありました」と振り返った。

　初公表を受け、ファンが驚く様子を楽しみにした2人。一方で、ファンの間では“都市伝説化”していたことから花井は「知ってた！って書く人もいそう」とニヤリ。鈴木も「確かに！反応も楽しみ」と期待した。

（よろず~ニュース・松田 和城）