95歳ドクター・中松、日本を嘆く「不真面目な連中が多すぎる」資本主義、民主主義ではない主義提唱
発明家のドクター・中松(95)がこのほど、よろず~ニュースの取材に応じ、今年の世相に関して「不真面目な連中が多すぎる」と嘆いた。
95歳にして積極的な発信を続ける中松氏。今年の芸能界では旧ジャニーズ問題が特に騒がれた。中松氏は「不真面目な連中がテレビに出て、彼らを出すテレビ側も不真面目な者ばかりだ。民放はくだらないお笑い番組ばかり。どうかしている」と苦言を呈した。中松氏は80年代から90年代にかけ、「スーパージョッキー」(日本テレビ系)など、ビートたけし司会のバラエティ番組出演で知名度を上げただけに、やや正当性に欠ける面があるようにも思われるが、「受信機器自体はもう70年も変わっていない。視聴者をバカにしている。私はもう新しいテレビを発明しているのだがね」と、発明家らしい側面も垣間見せた。
特に問題視するのは政治だ。自民安部派のキックバック問題を挙げ「政治家は特に不真面目な連中が多い」と指摘。現憲法に批判的であるなど、保守的な発言が多いが「私は自分を保守、革新などに位置付けたことはない。日本がどうすれば良くなるか、を考えているだけだ」と自身の立ち位置を説明。「政治家は与党も野党もない。全員が利権と金のことしか考えていない。不真面目な連中ばかりだ」とダメ出しした。
危機的な状況を打破するため、中松氏は資本主義と民主主義ではない、新たな指針が必要だと提唱した。
「資本主義ではく“知本主義”、民主主義ではなく“賢主主義”になるべきだと考える。つまり賢い有権者によって、選挙が行われなくてはならない」
“知本主義”“賢主主義”は一部のエリートや有力者によるものかと連想されたが「そんなものではない」と断言。「端的に『有権者が賢くなれ』ということです。有権者が愚かだと、愚かな者が立候補し、愚かな立候補者が当選してしまう。そのためには教育を立て直すしかない。現在の教育は壊滅的ですから。『日本を救う発明』も考えています」と説明した。95歳とは思えぬバイタリティで日本を憂えた。
(よろず~ニュース・山本 鋼平)