プロレス業界団体「日本プロレスリング連盟」設立へ 新日本など9団体参加、来年5・6日本武道館で記念興行
プロレスの業界団体「日本プロレスリング連盟 United Japan Pro-wrestling (UJPW)」の設立が15日、新日本プロレスの公式サイト等で発表された。来年5月6日に「日本プロレスリング連盟」初の団体設立記念興行が日本武道館で開催される。
コロナ禍という未曾有の危機において顕在化した様々な課題に関して、「プロレス業界を統一的に象徴する、その受け皿になる団体の必要性が強く認識された」ことから、「今後より一層多様化するであろう世情を見据えて、プロレス業界から先んじて9団体がプロレス業界の業界団体を設立することを合意」したものという。
運営目的としては、「わが国におけるプロレスへの認知を高め、プロレスが社会の文化的公共財であることを認識し、これを普及して国民生活の明朗化と文化的共有の向上を図るとともに、プロレス事業の推進を通してスポーツおよび文化の発展に寄与し、プロレス業界の繁栄に貢献することを目的とする」と記載された。
現時点での「日本プロレスリング連盟」賛同団体は、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、ガンバレ☆プロレス、大日本プロレス、DRAGONGATE、スターダム、東京女子プロレスの9団体。賛同団体は引き続き打診予定という。「今後は、これまでの健全な業界間の競争は維持しつつ、本団体に於いて、プロレス業界共通の課題の解決に向けて意見交換、並びに情報交換を行える場所を確保し、業界の持続的発展を図っていく」とされた。
日本プロレスリング連盟会長には坂口征二氏が就任する。事務局長は菅林直樹(新日本プロレスリング株式会社取締役会長)が就任。事務局は新日本プロレスリング株式会社内に設置される。
◆『日本プロレスリング連盟』設立リリース全文は、以下のとおり
<日本プロレスリング連盟 United Japan Pro-wrestling (UJPW) ~プロレス業界団体の設立について~>
現在、日本のプロレスリング業界(以下、「プロレス業界」と言う。)には業界団体が存在しておらず、コロナ禍という未曾有の危機において、日々変わりゆく状況の中で氾濫する情報の中から正しい情報をいち早く入手し、プロレス業界全体の課題について政府・自治体と協力するために、プロレス業界を統一的に象徴する、その受け皿になる団体の必要性が強く認識された。そこで、今後より一層多様化するであろう世情を見据えて、プロレス業界から先んじて9団体がプロレス業界の業界団体を設立することを合意した。今後はこれまでの健全な業界間の競争は維持しつつ、本団体に於いて、プロレス業界共通の課題の解決に向けて意見交換、並びに情報交換を行える場所を確保し、業界の持続的発展を図っていく。
なお、2024年5月6日(月・祝)には【日本プロレスリング連盟】初の団体設立記念興行も日本武道館で予定されている。
■運営目的
この組織はわが国におけるプロレスへの認知を高め、プロレスが社会の文化的公共財であることを認識し、これを普及して国民生活の明朗化と文化的共有の向上を図るとともに、プロレス事業の推進を通してスポーツおよび文化の発展に寄与し、プロレス業界の繁栄に貢献することを目的とする。
■団体設立の二次的な目的
業界団体を設立することにより、【プロレス】の存在を公的に確立させ、これまでのプロレスの歴史や在り方を正しく発信することで、プロレスに対する既成概念を一新させ、より広い層への理解を深めることができる。
国内のみならず海外に向けて【日本のプロレスの現状】を発信するための基盤となる組織を作り、正しい知識を各団体と共有することで目的意識を高め、新たなプロレスファン層の獲得、プロレスラーならびにプロレス興行会社の社会的地位向上につなげる。
■設立背景 ~コロナ禍に受けたダメージを今後繰り返さないために~
① コロナの影響を受け顕在化した課題 ・大会自粛、規模縮小、集客苦戦による経営への不安 ・政府・自治体との連携に関する相互の窓口機能の不足(※他業界は省庁とのパイプを持ち、密な連携を図っている)
② 従前からある課題 ・選手の健康・安全(ネットリテラシーを含む)を守る仕組み ・各種スポーツ団体からの選手斡旋のパイプ確立 ・業界に対するイメージの改善(共同での寄付や社会貢献活動(CSR)の推進)
これまでの健全な業界間の競争は維持しつつ、プロレス業界としての共通課題(①②)の解決に向けて意見交換、並びに情報交換を行える場所を確保し、業界の持続的発展をねらうものとする。
・各種ノウハウの共有、蓄積とガイドラインの整備(感染症対策、ネットリテラシー等)
・プロレス業界としての財政的効率化の推進
■業界団体に求められるもの 1.統一性(一体性) 2.象徴性 3.持続的可能性
1.【統一性・一体性】 本団体が「プロレス業界全体の代弁者」であること
2.【象徴性】本団体が「プロレス業界を象徴する存在」として認識されること
3.【持続的可能性】 本団体が継続して活動し続けられる基盤を有していること。
・団体の存在を世間的に認知させる
・加盟する団体にとってメリットのある展開を目指す
■業界団体の活動イメージ
・選手の健康・安全(ネットリテラシーを含む)のための統一的な仕組みづくり
負傷したレスラーの支援興行などの企画など
■現在予定している参加団体 (現在9団体)
・新日本プロレス(新日本プロレスリング株式会社)
・全日本プロレス(オールジャパン・プロレスリング株式会社)
・プロレスリング・ノア(株式会社CyberFight)
・DDTプロレスリング(株式会社CyberFight)
・ガンバレ☆プロレス(株式会社CyberFight)
・大日本プロレス(有限会社四ツ葉工芸)
・DRAGONGATE(DRAGONGATE株式会社)
・スターダム(株式会社ブシロードファイト)
・東京女子プロレス(株式会社CyberFight)
※賛同団体は、引き続き打診予定です
■構成組織
・会長 :(初代)坂口征二氏
・事務局 :新日本プロレスリング株式会社
・事務局長 :菅林直樹(新日本プロレスリング株式会社取締役会長)
(よろず~ニュース編集部)