今の音楽業界では超人気ミュージシャンでも成功するのは至難!?大物プロデューサーが明かす

 音楽プロデューサーのナイル・ロジャースが、デヴィッド・ボウイでさえ今日の音楽業界の現状では成功するのは難しいだろうと語った。

 ボウイの1983年のアルバム『レッツ・ダンス』を共同プロデュースし、マドンナ、デュラン・デュラン、ビヨンセらと仕事をしてきたナイル、先日、英国下院の文化・メディア・スポーツ委員会で音楽業界のシステムに「ひどく間違っている」ことがあると証言した。

 ストリーミングサービスとアーティストへの報酬の低さについて質問されたナイルは、「私は71歳で、50年間この仕事を続けてきた。50年も経てば、あらゆる新技術の出現で、私のような人間はもっと良い生活を送れるようになり、物事はより簡単になり、皆が一緒に利益を得られるようになると思っていたけど違った。何かがひどく間違っているんだ」と答えている。

 そしてナイルは、RCAレコードから解雇された後のボウイが、どうやって『レッツ・ダンス』の制作費を捻出したかを回想し、「彼らはボウイにヒットを出すための時間を与え、ボウイは私を呼び出して『レッツ・ダンス』を作った。レーベルは金銭的な責任を負い、いつかはブレイクすると信じていたアーティストを囲っていた。そういう時代は本当に終わってしまった」と説明した。

 一方でボウイは「私たちが音楽について考えてきたことの絶対的な変革が10年以内に起こり、それを止めることはできないだろう。音楽そのものが、水道や電気のようになるんだ」と2002年、時代に先駆けて、音楽ビジネスと楽曲の消費方法が今後10年以内に変化すると予言していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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