イ・ソンギュンさん 死亡前日に「うそ発見器での調査依頼書」警察に提出していた 麻薬疑惑で陳述した女性に

 映画「パラサイト」、ドラマ「パスタ」「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」などで知られる俳優のイ・ソンギュンさんが27日、車の中で遺体で発見され韓国内外で大きな衝撃が走った。

 去る10月、韓国で“麻薬使用疑惑のトップスター俳優”というニュースが浮上、その後スター俳優の正体はイ・ソンギュンさんであると所属事務所が認めると同時に、事件関係者の江南(カンナム)風俗店女性室長から脅迫され3億5000万ウォン(約3780万円)を支払い、その後告訴したことを明らかにした。

 そんなイ・ソンギュンさんは悲報前日の26日、法律代理人を通して「うそ発見器」での調査依頼書を、仁川(インチョン)警察庁麻薬犯罪捜査隊へ提出していたことが判明。代理人は「イ・ソンギュンさんの薬物使用疑惑に関する証拠が、女性室長の陳述だけで、誰の主張に信ぴょう性があるかを『うそ発見器』で調査し判断せねばならない」とコメントしていた。

 これに先立ち、韓国メディアのJTBCによると女性室長は「イ・ソンギュンがストローを使ってケタミンを吸入した」と、故人が麻薬であることを認識しながら吸引していたこと、そして麻薬を吸引した具体的な5日分の日付と場所まで供述したことが明らかに。その後、イ・ソンギュンさんは23日に警察から3回目の召喚を受け出頭。午前10時から翌日の午前5時まで、19時間にわたり調査を受け「ストローを利用して鼻から吸引はしたが、睡眠薬だと聞かされていた。麻薬だとは知らなかった」と主張した。

 イ・ソンギュンさんは、3回の警察調査で全て「麻薬とは知らなかった」という立場を維持していたものの、女性室長が言及した5回のうち4回は会ったことを認め「3回は会ったのみで何もしていない。一度だけ睡眠薬を飲んだ」と説明したという。

 イ・ソンギュンさんは19時間の調査を終えて警察署から出で来ると、集まった報道陣に「(警察は)私と恐喝犯の間で、どちらの供述に信ぴょう性があるかを判断してほしい」と言及していた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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