ガーシー被告YouTubeで公開謝罪 暴露動画の拡散禁止訴え「ほんまにやめてくれ」被害者に向け頭下げる
動画投稿サイトYouTubeで芸能人や会社経営者らを脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪に問われた前参院議員のガーシー被告(52、本名・東谷義和)が28日夜、同被告を弁護する高橋裕樹弁護士のYouTubeチャンネルで公開謝罪した。
ガーシー被告は、ぼさぼさの黒髪に白いTシャツ姿で登場。冒頭で「この度は世間の皆様をお騒がせし、本当に申し訳なかったと思っています。そして何より、被害者の方被害者家族の方々、関係者の方々にご迷惑をかけたことは本当に反省しております。心より反省をしております」と、“暴露”の対象になった被害者や所属事務所の名前を出して深々と頭を下げた。
保釈に際し、SNSでの発信や動画配信の禁止が条件になっているガーシー被告だが、動画を出した理由について「謝罪をするためにこの動画を今撮ってるわけではなく、僕が上げた動画によって未だにそれが拡散され切り抜きによって配信されてる状況で、被害者や被害者の方々の家族、その関係者までが未だに苦しみ続けてるという現状。僕はずっと、この動画は出したいということを検事に取り調べの段階から伝えてました」と説明した。
21日に東京地裁で行われた第3回公判で、検察側から「被害者の2次被害を防ぐため、メッセージを送った方がいい。被害者を傷つけないためメッセージを出すべき」と、配信再開を提案された。弁護士と相談し、配信にあたって同地裁からも許可を得たというガーシー被告は「遅くなりましたが、やっと自分の口で拡散を止めるための動画をここに配信することができました」と神妙に語った。
ガーシー被告は「僕がガーシーチャンネルをやった時、もしくはそれ以外のチャンネルの動画を含め、動画を拡散されている方々。たくさんの動画が、いろんな方々の手によってよって世の中に拡散されています。僕が動画をやめて、アカウントがBANされたとしても、その動画が今、今日も、この今も配信されています」と、現状を語った。
公判で、真摯(しんし)に自分が犯した罪に向き合い、償うとしたガーシー被告は「僕の動画が拡散されることによって、いまだ被害者や被害者の家族の方々が苦しみ続けています。被害者や被害者家族の方々のことを、これ以上拡散し世の中に広めたりだとか、このまま誹謗中傷を続けることはやめてください」と、動画の拡散や被害者への誹謗中傷をやめるよう訴えた。
“おまゆう”の声を想定し「お前がやったんやろ、と。お前が始めたことやんけ…って仰るのも分かります」と、暴露系ユーチューバー時代の関西弁丸出しの口調に変わったガーシー被告。「でもそう言うんであれば、元である配信をした僕の全ての責任だと思ってます。僕のことをとやかくボロカス言うのは、もう全然OKです。好きなだけ言ってください。でも被害者や被害者家族の方々のことをこれ以上拡散し世の中に広めたりだとか、このまま誹謗中傷を続けることはやめてください。よろしくお願いします」と矛先を被害者ではなく自身に向けるよう求めた。
ガーシー被告の家族にも、被害が及んだとしたとし「家族も窮地に追いやられました。家族がフラフラになるってことを僕は一番自分が分かってたのに、結果今同じようなことが起こっています」と反省を深める。「この二次被害を、いまだ続く誹謗中傷を、僕は被害者並びに被害者家族の方々関係者の方々に向けられることがどうしても僕は我慢できない」とし「ほんまにやめてくれ」と念を押した。
「弱い人間を弱ってる時に叩くのって、やっぱり俺はほんまに卑怯なことをしてたなって思います」と懺悔(ざんげ)の言葉も口にしたガーシー被告。「もしまだ、生業でそういうことをされてる方がいるんであれば巨悪に対してやってください。弱い方々に自分の牙を向けるのやめてください。被害者家族や関係者各僕があげた動画だけじゃなく、誰があげた動画であろうが、誰が出した投稿であろうが、人のあげた刀を拾って攻撃するようなまねだけはほんまやめてください」と重ねて訴えた。
保釈の条件として、会ってはいけない人がいると明かしたガーシー被告は「会ってもない中、いろんなことを配信したり発信してる人もいっぱいいます。頼むからそんな言葉にもう踊らされんといてくれ」と強調。「僕のことは、裁判が終わったら僕の言葉で、ちゃんと謝罪含め反省の意を込め皆様にお伝えします。だから裁判が終わるまでは、皆さん静かにどうか静かに見守っていってください」と静観を求めた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)