クリスマスは「お楽しみ会」?サンタは「行者」? 仏教系幼稚園でのクリスマスの過ごし方が話題
仏教系幼稚園でのクリスマスの過ごし方がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは岩崎陽一さん(@IwasakiYoichi)の
「浄土真宗の幼稚園の「お楽しみ会」で子供が作ってきた行者の像。世界の子供たちにおもちゃを施与する、という厳しい布施行をしているらしい。きっと名のある菩薩だろう。」
という投稿。
岩崎さんのお子さんが作った行者の像は赤いとんがり坊、赤い装束に身を包み、白い髭を生やした老人。非常にサンタクロースに似ているのだが…そうではないという今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「混ざるっていいことだと思う。」
「参択老師さまですね。ありがたい功徳を積まれていらっしゃるという。」
「わたしが通園していた保育園もゴリゴリの仏教系で、毎週月曜に国歌、園歌を歌い、仏様に禮拝していたな。けどクリスマス会もありサンタク老子が来てプレゼントをくれました。懐かしい。」
「お釈迦様はカトリックに聖ヨサファトとして列聖されているのですぞ
(旧新約聖書は大蔵経に収められています)」
など数々の驚きの声が寄せられている。岩崎さんに話を聞いた。
ーーお子さんが通う幼稚園では「クリスマス」と銘打った行事はおこなわれないのでしょうか?
岩崎:やらないですね。「お楽しみ会」だけです。それも公式行事表に書いていないんですよ。
ーーご自宅ではどんなクリスマスをお過ごしになりましたか?
岩崎:ケーキを買ってきたら、サンタじゃなくて、ノコギリ持ってサンタのふりをした悪魔の人形が乗っていたんです。
これじゃあ菩薩じゃなくて羅刹ですよ。ケーキを食べて成仏させました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
岩崎:理不尽な世界に疲れた心を少し温めてくれた方が、思いのほかいらしたようです。サンタも仏もお喜びです、きっと。
◇ ◇
なお、今回の話題を提供してくれた岩崎さんは朝日カルチャーセンターでサンスクリット語、NHK文化センターでインド哲学の、社会人向けオンライン講座を開催中。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)