野球漫画「4P田中くん」「風光る」原作者の七三太朗さん死去、実兄のちばてつや氏「幸せな人生でした」

 漫画家・ちばてつやさんの実弟で、野球漫画「4P田中くん」「風光る」「Dreams」の原作者の七三太朗(本名・千葉樹之=ちば・しげゆき)さんが亡くなったことが9日、分かった。79歳だった。「月刊少年マガジン」公式サイトが報じた。また、ちばてつやさんも同日に公式ブログを更新し、昨年12月30日に死去したこと、弟への思いなどを伝えた。

 同サイトは「七三太朗先生の訃報に際して」の見出しで「漫画原作者、七三太朗先生の訃報が、本日1月9日に届きました。謹んで哀悼の意を表します。七三太朗先生は原作者として、週刊少年マガジン、月刊少年マガジンで『風光る』『Dreams』『天のプラタナス』など、数多くの名作をご執筆いただきました。両誌のみならず、先生の漫画界への貢献は計り知れません。先生の残した作品群は、これからも読者の胸を熱くし、心に灯をともし続けるでしょう。七三太朗先生のご冥福を心からお祈り申し上げます」と伝えた。

 ちばてつやさんは「弟の葬儀」のタイトルで七三さんの死去を伝えた。「ワシの四人兄弟の一番末の弟、千葉樹之(しげゆき)が、昨年12月30日18時30分に旅立ちました。ここしばらく体調を崩しておりましたが、自宅でワシら家族、沢山の孫たちに見守られての、79歳の幸せな人生でした」と伝えた。

 そして、東京豊島区の落合斎場で執り行われた葬儀の写真に「生前は、七三太朗(なみたろう)のペンネームでマンガの原作者として、また、ちばあきおやワシのストーリーのアドバイザーとしても頑張ってくれました」と弟をねぎらった。七三さんの遺影の横でたたずむ自身の姿とともに「晩年、そっくりになってワシ、自分の遺影を見てるみたいです。生前、お世話になりました方々に深く御礼を申し上げます。ありがとうございました」と締めくくった。

 七三さんは四人兄弟の末弟。長兄は漫画家のちばてつや、次兄はちばてつや・七三太朗さんらの所属事務所である千葉プロダクション社長で元漫画家の千葉研作氏、三兄は漫画家の故ちばあきおさん。「4P田中くん」「風光る」「Dreams」は作画担当の川三番地氏とのコンビで創作した。

(よろず~ニュース編集部)

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