スコセッシ監督、キリスト題材の映画の撮影年内開始へ イエスの核となる教えにスポット

 マーティン・スコセッシ監督が、イエス・キリストを題材にした映画の撮影を年内に開始するという。昨年ローマ教皇フランシスコと会談した後、イエスに関する新作を予定していることを発表していたスコセッシ監督が、脚本が完成し、撮影日程も決まったことを明かした。

 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で話題のスコセッシ監督は、ロサンゼルス・タイムズ紙にこう語っている。「組織宗教に関連したネガティブな責任を取り除き、アクセスしやすい新たな方法を見つけようとしているんだ」「現在、『宗教』という言葉を口にすると、皆が身構える。ある意味でそれが失敗したからだ」「でも最初の衝動が間違っていたことを必ずしも意味しているわけではない。戻ってみて、それについて考えてみよう。君はそれを拒否するかもしれないが、それが人生の生き方に違いをもたらすかもしれない。拒否したとしてもね。即座に拒否しないで欲しい。僕が話しているのはそれだけだ」

 同新作は、スコセッシ監督の最近の作品とは異なり、80分と短めの作品となるそうで、イエスの核となる教えに焦点を当てたものだという。

 そして同新作が過去の作品で表現しようとしてきたことを反映しているとして、「『クンドゥン』や『最後の誘惑』、ある程度『ギャング・オブ・ニューヨーク』ですら、それを見つけようとした。罪のあがないと、人間の状態、そして我々の中にあるネガティブな事に向き合う方法をね」「(元々)我々はまともで、まともでなくなることを学ぶのだろうか?我々は変わることができるのか?他の人々はその変化を受け入れるのか?そして、それは倫理観と精神性が土台にないことによる社会と文化の崩壊に対する恐怖だと思う。宗教じゃなく、精神性だ。それを否定している」「それに入ってゆく自分の道を探そうとしている。『宗教的』意味という言葉を言いたいかもしれないが、私はその言葉を使うのが嫌でね。なぜなら、しばしば間違って解釈されるからだ。しかし、私はシンプルで基本的な信念を持っており、もしくはそれを持とうとしており、これらの映画を使って見つけようとしているんだよ」と続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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