BTS 韓国軍入隊中 許可なくメンバーの顔写真と名前の使用アプリ&観光地へ所属事務所が削除要請、ファンは賛否
BTS全員が現役で韓国軍へ入隊中、メンバーの肖像権と名前が無断で使われたとして、所属事務所のBIGHIT MUSICが9日、「THE CAMP」アプリを運用しているEnable Daon Soft(インエーブル・ダオンソフト)へ、パブリシティー権を侵害した事実に対し内容証明を送付したと伝えた。
「THE CAMP」とは、入隊した兵士たちへ民間人が手紙を送ることができるアプリで、元々は家族や恋人が利用するツールとして知られていたが、韓流ブームやK-POPが世界的に広がりを見せたことからメジャーとなり、ファンが、入隊した“推し”へ同アプリを通じて手紙を送るようになったという。Day6のソンジンは訓練兵になって間もなく、1500通を超える手紙が届いたことを後に明かしている。
該当アプリでは最近、BTSメンバーの顔写真と氏名を活用して、個別コミュニティーを開設し運営していたという。
BIGHIT MUSICは「会社とアーティストが莫大な資本と労力をかけたパブリシティー権を侵害し、産業的に利用する行為などに対しては、所属会社レベルでモニタリングを強化し厳正な処置をとる予定だ」と警告した。
対するEnable Daon Softはこの件について、現時点では反応を見せていない。
これ以外にもBIGHIT MUSICの親会社であるHYBEが、BTSが21年7月にリリースした「Butter」のジャケット撮影をした三陟(サムチョク)市の自治体へ、メンバン海水浴場に設置されている無許可のBTS造形物と案内看板を「知的財産権の侵害」を理由に、撤去要求を行っていたことが韓国メディアのテンアジアにより判明。観光地を失う危機に陥った三陟市は、HYBE側と協議を試みたが実現に至らず、やむなく撤去することとなった。
HYBE関係者は「政府省庁・自治体・公共機関などが、当社所属アーティストの名前など当社の知的財産権を利用する街づくり、造形物、壁画制作について、原則的に許可していない」とし「アーティストの知的財産権保護のための措置であり、持続的な管理が難しい場合はアーティストのイメージにも良くないという点を考慮したもの」と説明し、断固とした立場を見せる。
“BTSの聖地”と呼ばれる観光地は現在、三陟市のほかに大邱(テグ)の壁画通り、慶尚(キョンサン)北道霊徳(ヨンドク)の赤い灯台、釜山甘川(カムチョン)文化村の壁画、江陵(カンヌン)市の「春の日の停車場」などがあるが、無許可であれば例外なく措置が取られる可能性が高い。
このニュースについて、ネットユーザーの間では「当たり前」「やりすぎ」などと賛否が分かれている。
(よろず~ニュース・椎 美雪)