今宮戎神社で福を授けた福娘 40人に1964人が応募 強運すぎる代表3人!志望動機は?将来の夢は?
商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる大阪市の今宮戎神社で、毎年恒例の新春行事「十日戎(とおかえびす)」が、9日から11日まで行われた。
十日戎は「商売繁盛で笹持ってこい」のかけ声が有名な新春行事で、例年100万人が参拝する。参拝客に縁起物の福笹を授けるのが福娘だ。
福娘は45人(外国人留学生5人含む)。外国人留学生枠を除く40人の福娘の座をめぐり、18~23歳の女性1964人が応募。約49倍の倍率をくぐりぬけた40人が2023年12月2日、大阪市内で発表会に臨み、特技や一発芸を披露。料理研究家・土井善晴氏(66)ら6人の審査員が、官公庁などを訪問する福娘代表3人を選んだ。
1953年(昭和28)に始まった今宮戎神社の福娘は、令和6年度で72期目。えべっさんお墨付きの強運で、就職などでも有利になると言われている。
代表3人の1人で、関西大外国語学部4年生の川崎こころさん(22)は、ゆりやんレトリィバァや3時のヒロイン・福田麻貴が所属した同大のダンスサークル出身。4月からは金融関係への会社へ就職する。大学生活はコロナ禍にほんろうされたといい「とにかくチャレンジできることは全部チャレンジしようと。そういった時に母から勧められた」と、初挑戦で福娘の座をゲットした。
同志社大社会学部4年生の萬谷美里さん(22)は、沖縄県与那国島の牧場で働いた経験がある。一発芸の馬の鳴きまねを披露し、発表会の司会を務めた桂文枝(80)の度肝を抜いた。ホースセラピーができる作業療法士を目指し、専門学校へ進学するといい「父が大阪出身で、昔から福娘に福笹をもらっていたという話を聞いていて、福娘になりたいと思っていた」と、応募の理由を明かした。
福娘出身のタレントやアナウンサーは多いが、同志社大政策学部2年生の森山莉央さん(20)は「母のすすめで応募した。公認会計士になりたい」と、堅い夢を語る。
代表の3人は口々に「この福娘に、福を授けられて良かったなと思われるような印象に残る福娘になりたい」(川崎さん)「参拝者の皆さんはそれぞれ強い思いで今宮戎神社に来られている。私の笑顔と温かい言葉で、1年の活力になるような福娘になりたいです」(萬谷さん)「福は笑顔からと思うので、私の笑顔で、皆さんが1年間笑顔でなれるように」(森山さん)と意気込みを語り、十日戎で参拝客に福を与えていた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)