山本太郎氏、被災地入り批判は「悪魔化」と反論 党首の自粛「勝手に決めてる」「行きたかったら行けよ」

 れいわ新選組の山本太郎代表(49)が17日、国会内での会見で、能登半島地震発生後の5日に山本氏が被災地入りしたことに対し、他党の党首や議員から批判する声が上がったことに「本当にバカらしいと思います。国会議員の仕事は何なのかということを考えた時に、そんなことが出てくるはずもない」と反発した。

 山本氏は、岸田文雄首相(66)の呼びかけで5日に与野党6党が党首会談を開き、1月の3連休を念頭に党首クラスや石川県外の国会議員の被災地入りを自粛することを申し合わせたことに「どなたが言ったかわかりませんが、災害に与党も野党もないという言葉が出たんですけど、私たちはその場に入れてないんですよ。そういう状況の中で、勝手に決めている。訳がわからない」と憤った。

 岸田首相の対応の遅さを指摘した山本氏は「次の日にも、総理大臣自身が空から視察することが可能だった。これまで様々なひどい災害があったけども、その中でもトップクラスのものだという認識を総理大臣自身が持てるはずだった。そういう意識を持たなかったからこそ、永田町周辺で官僚からの報告を受けるということだけを続けたんだと思います」と酷評した。

 迷惑系ユーチューバーになぞらえて、山本氏の被災地入りを批判する声に「おかしな風潮だと思う。現地の状況、政治によって足らないもの、行政によって漏れているものに関して、一刻も早く、国会に届けたりとか様々なことをやらなきゃいけないんですよ。仕事として当たり前のことをやっただけ」と強調した。

 国会議員が被災地入りすることで、交通渋滞などが発生し救急車両の通行が妨げられるとの声に「山本太郎的なやつらが国会議員に大勢いたら、被災地が混むじゃないかみたいな訳のわからないことを言う人がいるんですけど、そんな状況が生まれるんだったら、これまでの被災地、国会議員であふれているはずですよ」と疑問を呈した。

 「『みんな行きたいのをがまんしてるんだ』なんて。行きたいんだったらさっさと行けよ」と語気を強めた山本氏。地方自治体の首長や職員の案内などをつけず、自己完結する形で行くべきだとし「先を越されたということに関して、悪魔化することで自分たちのやらなかったことをなしにしようっていう世界であるのも永田町。私は自分がやるべきことをやっただけ。それ以上でも、それ以下でもない」と締めくくった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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