小学館漫画賞は4作品「葬送のフリーレン」「逃げ上手の若君」「数字であそぼ。」「トリリオンゲーム」部門別を廃止

 小学館は18日、「第69回 小学館漫画賞」の最終審査を行い、受賞4作品を決定した。「葬送のフリーレン」(原作・山田鐘人、作画・アベツカサ)、「逃げ上手の若君」(松井優征)、「数字であそぼ。」(絹田村子)、「トリリオンゲーム」(原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一)が受賞した。

 昨年まで、児童向け部門、少年向け部門、少女向け部門、一般向け部門の各部門において、最も優れた作品を発表した漫画家に小学館漫画賞が贈呈されたが、今年から部門を廃止した。小学館側は「現在の漫画が世代や性別を超えて広く読まれる文化となっていることを鑑み」と説明した。

 「葬送のフリーレン」は「少年サンデー」(小学館)で2020年22・23合併号から連載中。「マンガ大賞2021」大賞、「第25回手塚治虫文化賞」新生賞に続く栄誉。原作の山田鐘人氏は生年月日、出身地ともに非公表で「名無しは一体誰でしょう?」でデビューし、他に「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」を代表作に持つ。作画のアベツカサ氏は今作がデビュー作で生年月日、出身地ともに非公表。

 「逃げ上手の若君」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)2021年8号から連載中。同作は2021年次にくるマンガ大賞6位で、2024年にテレビアニメ放送開始が予定されている。作者の松井優征氏は1979年1月31日、埼玉県入間市出身。「魔人探偵脳噛ネウロ」でデビューし、他に「暗殺教室」の代表作を持つ。

 「数字であそぼ。」は月刊 flowers(小学館)で2018年8月号から連載中。絹田村子氏は9月24日生まれ、奈良県出身。「道行き」でデビューし、他に「さんすくみ」「重要参考人探偵」を代表作に持つ。

 「トリリオンゲーム」は「ビッグコミック」 2021年1号で連載を開始し、現在は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中。原作の稲垣理一郎氏は1976年6月20日、東京都出身。「アイシールド21」(作画・村田雄介)でデビューし、他に「第64回小学館漫画賞」(少年部門)を受賞した「Dr.STONE」(作画・Boichi)を代表作に持つ。作画の池上遼一氏は1944年5月29日生まれ、福井県武生市(現・越前市)出身。「魔剣小太刀」でデビューし、他の代表作に「男組」(原作・雁屋哲)、「Cryingフリーマン」(原作・小池一夫)、「サンクチュアリ」(原作・史村翔)、第47回小学館漫画賞(一般部門)を受賞した「HEAT-灼熱-」(原作・武論尊)を代表作に持つ。

 受賞者には、正賞としてブロンズ像「みのり」(中野滋作)、副賞として100万円が授与される。審査委員は、おのえりこ、恩田陸、川村元気、島本和彦、高瀬志帆、ブルボン小林、 松本大洋が務めた。

(よろず~ニュース編集部)

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