結成40年の熟年ロックバンド「過度の飲酒」メンバーを解雇「酒をやめるか?バンドやめるか?」選択
ロックバンド・怒髪天が9日、ベースの清水泰次(55)を解雇した。公式サイトに「怒髪天より大切なお知らせ」と題した文書を掲載し、発表した。
文書によると、清水は「数年来に渡って度重なる信頼を損なう言動」があったという。メンバー、スタッフで話し合いを重ねたが「これから先もバンド活動を共にすることは困難であると判断し」解雇を決定した。
バンドが40周年という節目の年を迎えたことを伝えた上で「ファンの皆様ならびに関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後はボーカル・増子直純(57)、ギター・上原子友康(56)、ドラムス・坂詰克彦(57)の3人で活動するとした。
文書には清水を含むメンバー4人のコメントも添えられている。清水は「度重なる過度の飲酒と素行不良によってみなさんに多大なご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありません。」と飲酒が原因の1つであると説明して謝罪。メンバー3人、スタッフ、ファンにも謝罪した。「何十年も付き合ってきた、本当の兄弟同然に優しく接してくれた大事な3人の兄貴達」につらい思いをさせたことを悔やんだ。3人への感謝も伝えた。
増子は「幾度もあった『酒をやめるか?バンドやめるか?』の選択の中で最終的にバンドを選んではくれませんでした」とあえて「解雇」とした理由を説明。信頼関係のないまま「嘘」をついてステージに立つことはできないとした。「この先もずっと不動の四人で続けたかった…。」と苦渋の決断だったとつづった。
怒髪天は1984年に札幌で結成。88年より現在のメンバーで本格的な活動を始めた。96年に行き詰まりを感じて活動休止したが99年に復活。2014年に結成30年目で初の日本武道館公演を成功させた。3月7日からの40周年記念ツアーは3人で行う。
(よろず~ニュース編集部)