タイタン・太田光代社長 SNS法規制の必要性掲げる「意味を持ちすぎてしまった」、夫の爆問・太田光にも言及

 爆笑問題、ウエストランドらが所属する芸能事務所・タイタンの太田光代社長が13日、東京・スタジオスペース新宿御苑で開催中の「第4回タイタンの学校書道展」の最終日に際して、報道陣に対応。「タイタンの学校」の理事長も務める太田社長は、同学校創立の経緯を語るとともに、SNSの法規制の必要性を口にした。

 「タイタンの学校」は2018年10月にコミュニケーションカレッジとして設立。芸人を目指す「芸人コース」と、そうでない学生や社会人を対象とした「一般コース」を用意。3期生からは書道展を実施し、今回は書道師範である市川翠峰(すいほう)氏を講師に迎え、6期生の作品が展示された。光代社長は「コミュニケーションの取り方が分からないという若者が増えて、そういった方から相談を受けていた。いろんな方との共同作業でコミュニケーションの取り方を考えました」と経緯を説明。芸能番組が多彩な才能が結集して成り立つ点を、学びの場に反映させた。一般コースでは書道、ラップ、CM制作など各ジャンルから講師を招き「自分の可能性を探す、見つける、挑戦する学校」の理念を掲げる。

 一方、コミュニケーション手段ではオンライン上の機会が増え続け、SNSでは人が死を選択し、企業活動に影響を及ぼすまで強度が増している。光代氏は「はけ口にするにしては意味を持ちすぎてしまったのかな。X、ツイッターは本来“つぶやき”ですからね。自分の勝手なことをつぶやけばよくて、どうこう言われることではなかったが、そこが変わったのかな。人が亡くなることもあるので、法整備がされた方がいい」と持論を述べた。

 夫で爆笑問題の太田光とのコミュニケーション量は減ったといい、さらにこの日の書道展に光はゲスト作品として「迷走」とした書を出品。「何か迷ってると思う。人は迷わないと次のステップに行けないんだけど、今は状況が何か急に変わっていく時代と思うんです。そういうところで自分の中の悩みが出ているのかな」と心配顔だった。

 ほかにもゲスト作品として光代社長、爆笑問題・田中裕二、ウエストランド(井口浩之、河本太)、春とヒコーキ(ぐんぴぃ、土岡哲朗)が同展に寄せた書を鑑賞し、それぞれに所感を語った。

 ゲスト作品に関して、光代社長は自身の書を解説した。

 「上止公園」はウエストランドを応援する書。「爆笑問題の時もそうでしたが、上がいっぱいいてなかなか上がれなかった。上の方がストップして公園で遊んでもらって、その間にウエストランドが上の方に流れないっていうそういうみたいなんですが、その方にちょっとストップして公園で遊んでいただいて、そこが多分ウエストランド上の方に行かせてもらえればとう気持ちを込めました」と説明した。

 「龍光」は夫婦愛を意味する書。「私も光という文字を持っていますが、私は辰年で年女なので、二人を合わせて夫婦的な作品です」と語った。

 「辰」は龍が舞う水墨画のような書。龍が手にする玉には「田中裕二」の署名が入る。「私が辰年、そして辰(龍)は玉を持っているので、田中の失った玉(キンタマ)を表現したかった。玉に田中と書いたんですけど、田中さんは多いので裕二も入れました。田中のためを思って書きました」と話した。

 「道程」は「特に深い意味もなく、高村光太郎さんの僕の前に道はない、僕の後ろに道ができるという『道程』です」としながらも、童貞キャラクターで人気の、春とヒコーキぐんぴぃを意識し「これから険しくとも自分の道、道程を歩んでほしい」とエールを贈った。

 ゲスト、6期生の作品はイベント会期中に同校サイト等でチャリティーオークションを実施。期間は14日午後6時まで。経費等を除いた売り上げを、能登半島地震災害義援金として日本赤十字社を通じて寄付する。

 ◆ゲスト出品 太田光「迷走」、田中裕二「阿部慎之助」、太田光代「辰」「龍光」「上光公演」「道程」、ウエストランド井口「地に足をつけろ」、ウエストランド河本「阿佐ケ谷」、春とヒコーキぐんぴぃ「無駄」、春とヒコーキ土岡「鳥丁」

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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