全米映画俳優組合賞がイ・ソンギュンさん追悼 ナオミ・ワッツが哀悼のメッセージ

 映画「パラサイト 半地下の家族」やドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」など、数多くの名作に出演した俳優のイ・ソンギュンさんが23年12月27日に自らこの世を去ったことを受け「全米映画俳優組合賞」が故人を追悼したと、複数の韓国メディアが報じた。

 アメリカ現地時間の25日「第30回 全米映画俳優組合賞」(以下、SAG)がロサンゼルスで開かれ、同組合が用意した追悼ムービーでは映画「パラサイト 半地下の家族」で熱演している、イ・ソンギュンさんの姿があった。故人は2020年、SAGで同作の共演者たちとともに、アンサンブル賞を受賞している。

 この日、イギリス出身俳優のナオミ・ワッツはステージに立ち「昨年、私たちはたくさんの非凡な俳優たちを失った。演技の才能で世界を感動させてきたからこそ、私たちは皆その喪失感を共有している。彼・彼女らの不在は大きい」「彼・彼女らと私たちが共有して来た大切な時間は、思い出の中でずっと生き続けるでしょう。そしてそれは作品の中で、いろいろな役のイメージでフレームにとらえられ、画面を横切りダンスを踊り、生き返ることになる」と哀悼のメッセージを伝えた。

 イ・ソンギュンさんは23年10月、薬物使用の疑いが突然浮上。その後、尿による簡易検査をはじめ、複数回の麻薬精密鑑定で毛髪・爪などを含む体毛全ての検査を行い、結果“陰性判定”が出る。にもかかわらず、警察は3回にもおよぶ取り調べを行い同年12月27日、妻であり俳優のチョン・ヘジンから「夫が遺書のようなメモを残して家を出て行った」と警察に通報があり、同日に遺体で発見された。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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