坂口拓主演「1%er」上映中止 性加害問題で名前浮上 山下リオや上田慎一郎監督が疑問提示
東京・渋谷区の映画館「ユーロスペース」が2日夜、公式X(旧ツイッター)を更新し、3月23日に公開予定だった映画「1%er」の上映中止を報告した。「『1%er』の上映を中止します。詳細は後日、お伝えします。 ユーロスペース支配人 北條誠人」と報告した。
中止報告のポストの前には「『1%er』の上映に関して(スタッフ有志一同)」と題した文書を掲載。「『1%er』の上映に関わりのないスタッフより報告」とした上で「当該作品の主演・坂口拓氏には園子温監督の性加害に加担した疑惑が報じられており、本人は無実を主張しているものの未だ決着がついていません。被害に遭った方々への二次被害などを考慮すると、お客様に説明がないままの上映は妥当ではなく、スタッフからの延期または中止を求めております。」となどとした声明を出していた。
また、「カメラを止めるな!」などで知られる上田慎一郎監督は声明が出される前の2日午前、「ユーロスペースには監督作の上映等でとてもお世話になってきたし、多様な素晴らしい映画に出会わせてくれた。でも性加害に加担した疑いがある方の主演作を説明のないまま上映に踏み切るのはどう考えても見過ごせない。」とポスト。女優の山下リオも2日未明に「ちょうど昨日、私の出演する映画『記憶の居所』の上映がユーロスペースで終わったんだけど。もしも今、自分の作品が公開されていたらと思うとモヤモヤして寝れません。ユーロは、性加害をこの業界から無くすことの意思が感じられない。最善の選択をしてもらいたい。」とユーロスペースに対して厳しい思いをぶつけていた。
園氏は2022年、自身が監督する作品への出演と引き替えに女優らに性的関係を迫ったなどと報じられていた。ただ、報道については「事実と異なる点が多く」あるとし、名誉毀損で出版社を訴えていた。当時、坂口は、自宅での飲み会に女優らを招き園氏と引き合わせた、記事の中の「T」だと自ら認めていた。
園氏は今年1月31日には公式サイトで「インターネット上の記事を全文削除することを受け入れたことから、裁判上の和解により解決いたしました」と報告していた。
(よろず~ニュース編集部)