日本保守党 衆院東京15区補選殴り込み イスラム思想研究者の飯山陽氏を擁立「討ち死にしてもいい」
政治団体・日本保守党が5日、柿沢未途氏の辞職にともなう衆院東京15区補選(江東区、4月28日投開票)の公認候補者として、イスラム思想研究者、麗澤大学客員教授の飯山陽(あかり)氏(48)を擁立すると発表した。2023年10月に旗揚げした日本保守党にとって、国政選挙への初挑戦となる。
都内で百田尚樹代表(68)、有本香事務総長(61)とともに会見した飯山氏は「日本がどんどん貧しく、弱くなっている。政治家が日本を貧しく、弱くする政治をしているから。今日本に必要なのは、クリーンでなおかつ日本を豊かに、強くする政治。これは日本保守党が掲げている理念。これを単なる理念にとどめていれば、日本の未来変えることはできない。岸田政権は、日本を貧しく弱くする政策しかしていない」と、立候補を決めた理由を語った。
出馬に際し、週刊誌などの連載をすべて降板。第二次世界大戦で連合軍が行った「ノルマンディー上陸作戦」になぞらえ「日本を豊かで強くさせる政治をやるため、必ず誰かが先陣を切って戦わないといけない。その誰かが私であるなら、やるしかない。討ち死にしてもいい」と、日本保守党の初陣を戦う覚悟を決めた。
中東・イスラム問題についてのベストセラー書籍がある飯山氏に、百田氏は「イスラムの問題は大きな問題。ヨーロッパの移民問題、日本でも例えば川口の移民問題。将来、日本にとって必ず大きな問題となる。政府はこの問題に関して、見識が無い。飯山さんの国家観、歴史観、国際感覚は本当に高いものがある。我々が戦陣を切る上での、非常な大きな戦力となる」と期待を寄せる。
衆院東京15区補選を国政初挑戦の場に選んだことについて、有本氏は「(東京15区は)衆院議員が2代続けて、お金の問題で逮捕・起訴されるというのは大変な事態。私たちは看過すべきではないという判断。無党派層の多い地域でもある。勝利するだけで、日本の政治は変わるんだというところを見せたい」と述べた。
飯山氏は「政治の経験はないが、自分のお金のために政治をやっている人と比べたら、政治をやったことがない私の方がマシ。お金に困って、お金のために政治をやるんじゃない。自分の身を捧げることによって、それで少しでも日本の国、社会が良くなるならそれでいいじゃないかと思っている」と訴えた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)