れいわ2議員に厳重注意→猛反論、櫛渕氏「議運理事は犯罪者の尊厳を守るのか」大石氏「お仕置きプレイ」

 衆院が7日、2日の衆院本会議で、壇上で大声を出すなどして議場の秩序を乱したとして、れいわ新選組共同代表の櫛渕万里(56)、大石晃子(46)両衆院議員を厳重注意した。2人はこの日の衆院議院運営委員会理事会に呼び出され、山口俊一委員長(74)から注意を受けた。

 櫛渕氏らは、2024年度予算案の採決が行われた2日の本会議で「国民は増税!自民党は脱税!犯罪者集団の政権がつくった予算では、国民は幸せになりません。反対です!」と叫んだ。

 記者団を前に、櫛渕氏は「私は、これに断固抗議し、国会は茶番を通り越して、立法府は機能不全に陥り、戦後の民主主義にとって最大の危機である」「本日、厳重注意の処分を科した議院運営委員会委員には裏金による犯罪議員も含まれております。議運理事の皆さんは犯罪者の尊厳を守ろうとしているのですか?」などとの声明を読み上げた。

 櫛渕氏は「私は後悔はありません。私たちが犯罪者であるような扱いをされたというのは非常に不当だと言わざるを得ません」と語気を強めた。

 大石氏によると、議運では厳重注意処分を告げる文が読み上げられるだけだったといい「何か発言を求められたり、発言が許されれば『裏金議員の懲罰はまだか!』とただただ言いたかった」と反発した。

 櫛渕氏は「主要な派閥が犯罪を行っていた。それが与党。その与党が国会を運営している。今の国会は異常事態なんです。だから、国民は怒りが頂点に達している。私たち国会議員は、この国会の中で一挙手一投足何をやるのかということが非常に問われている」と主張した。

 さらに「私たちが登壇し、不規則発言を行うことが何の意味があるのか、と思われた方もいると思います。私自身も十分承知しています」と切り出した櫛渕氏は「国会の中の危機を誰かに伝えなければいけませんし、国会の外の国民の怒りを誰かが国会の中で体現しないといけません。自分に何ができるのか。そう考えた時に、やむにやまれず行ったのが壇上での不規則発言です」と正当性を訴えた。

 大石氏は「(処分を決めた)議運のメンバーの中に、裏金議員がいるんですよね。なんでその人たちに、厳重注意のお仕置きプレイをされなきゃいけないんだ…と正直、心の中で笑ってましたね。『何言ってるの、そんなことがしらふで言えるな』というのが感想。怒られに行ったのは間違いないんでしょうけど、なんでお前らに怒られなきゃいけないんだよ。こっちが怒っているんだよ」と振り返った。

 2人は2023年2月28日の衆院本会議で不規則発言をしたとして、厳重注意を受けた。櫛渕氏は、同年5月18日の衆院本会議で「与党も野党も茶番!」と書かれたプラカードを掲げたとして、登院停止10日間の懲罰を受けている。

 櫛渕氏は「大変重く受け止めていることには変わりはないが、今の国会。今この事態です。刑事責任を問われるべき議員が、説明責任からも逃げ回るという事態を、本当に許しておけない。その思いでありました」と、覚悟の上の行動だったとした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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