ドジャース戦、ぴちぴちレギンス始球式の女優に大谷翔平と意外な共通点!韓国では「特異キャラ」の評価
MLBドジャースと韓国・キウムの親善試合が17日、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開催された。始球式に登場したのは女優のチョン・ジョンソ。ぴちぴちのレギンス姿が日韓で話題となったが、実は大谷翔平選手と意外な共通点がある。
ジョンソは、1994年7月5日生まれの29歳。大谷と生年月日が全く同じなのだ。韓国では同じ日に生まれた女優がドジャース戦で始球式を務めるという点でも注目を集めていた。
2018年に村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作とした映画「バーニング」でデビュー。本作は3人の若者の出会いと、彼らの間で繰り広げられるミステリアスな事件を描いた作品で、ジョンソはメインキャストのヘミ役を担い、鮮烈な印象を残した。また同作は「第71回 カンヌ国際映画祭」コンペティション部門にノミネートされ、ジョンソはデビュー作にして、現地でレッドカーペットを歩いている。
2年後の2020年、パク・シネとW主演を務めたNetflixホラー映画「CALL」では、サイコパスな役を見事に演じ「第57回 百想芸術大賞」映画部門 女性最優秀演技賞受賞をはじめ、3冠に輝いた。以降は映画「恋愛の抜けたロマンス」を除いて、ドラマ「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」、映画「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」「バレリーナ」「身代金」などセンセーショナルな作品や配役を引き受けることが多い。美貌よりも“演技派俳優”としてその名を世間に広めた印象。それだけに、現在出演中のドラマ「ウエディング・インポッシブル」に出演が決まった際は、韓国メディアで「特異キャラクター専門俳優のチョン・ジョンソ、新たな演技に挑戦」などと表されたこともあった。
過去には一度だけ世間からバッシングを受けたことがある。映画「バーニング」で映画祭へ向かう際、空港には多くのマスコミとファンが押し寄せていた。共演者のユ・アインらは笑顔を絶やさず歩いていたが、ジョンソだけは終始ブスッとした表情を見せていた。そのため「生意気な新人俳優」「早くも天狗」「芸能人病にかかった」などと批判された。
その後すぐに「個人的なことがあり泣いていた」と説明し、バッシングは沈静化した。6年後に自身のインスタグラムで、当時は実父が指定難病である小脳萎縮症で闘病していたと告白。父の病気が判明したタイミングで「バーニング」でデビューすることになり、葛藤の中にいたことを明かしていた。
最近のインタビューでは「私生活の演技をしているような気がして、恋愛ジャンルは苦手だった」と告白。「『ウエディング・インポッシブル』で、ロマンチックコメディーに挑戦したらとても楽しかった。今後は明るい雰囲気の作品にもっと出たい。視聴者の方に『今日は大変な日だったけど、あの作品を観て元気になろう』と言ってもらえるようになりたい」と言及した。今後は“特異キャラ”だけではなく、笑顔の多いチョン・ジョンソを見る機会も増えそうだ。
(よろず~ニュース・椎 美雪)