エイプリルフールじゃない!亀田製菓「つらターン」マジ発売 昨年「ハッピーターン」ウソ→現実に

 人気米菓「ハッピーターン」を製造する亀田製菓は1日、ハッピーターンならぬ「つらターン」を同日から期間限定で発売すると発表した。昨年のエイプリルフールにハッピーターン公式X(旧ツイッター)で発信した“ウソ”を本当に商品化したもの。5月末まで全国のコンビニエンスストアなどで順次発売される。

 ことの発端は2023年4月1日、エイプリルフール。同公式Xが「ハッピーターン」に酷似した「つらターン」なる謎の商品のパッケージ画像を公開した。「【悲報】亀田製菓から『つらターン』が登場!!苦~いパウダーがかかった、なんともつらい味覚をご賞味あれ」と投稿した。ネーミングの着想は「つらい」の意味で用いられる若者言葉「つらたん」から。いわば甘じょっぱい「ハッピーターン」と対をなす存在だ。

 これはもちろんエイプリルフールネタとして投稿した“真っ赤なウソ”だったのだが、約4万件の「いいね」を獲得する大反響となり「実際に発売してほしい」「どんな味か気になる」という声が多数寄せられた。また「辛(から)ターンがほしい」「そこは辛(から)いじゃなくて苦いなのか」と辛味を望む声も多くあり、その方向性で発売化へと動き出したという。

 再度ことわっておくが、今回ばかりはウソではない。本当に発売する。

 ハッピーパウダーと相性のいい香辛料と旨みをブレンドして、複雑な辛旨さを実現。ハッピーターンの旨さの中に辛みをプラスした遊び心の詰まった“新しいハッピーターン”だという。

 同社マーケティング戦略部の担当者は「ハッピーターンならではの『甘い』『しょっぱい』『旨い』を残しつつも、激辛を表現するのが大変難しかった」と開発を振り返る。甘じょっぱさと辛さの両立は困難を極め、試作回数は他商品の10倍を超えたという。「ものすごく辛い商品なので、チーム内での試食評価の際は大変で、作成の過程もまさしく“つらターン”でした」と苦労を明かした。

 正式な商品名は「35g ハッピーターン つらターン」。参考小売価格は120円前後となっている。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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