各メーカーの魔法瓶を比較した実験が話題に 沸騰したお湯を8時間放置 意外な結果!?
各メーカーの魔法瓶の性能を比較した実験がSNS上で大きな注目を集めている。
「手持ちの500ccクラスの魔法瓶対決。ニトリが圧勝!
予め予熱した魔法瓶に沸騰したお湯を入れて8時間常温に放置。ニトリ84℃、モンベルチタン74℃、タイガー72℃、ジオン公国軍官給品66℃。蓋の断熱性が大切だと分かった。」
と件の実験を紹介したのはのカメラマンのへらこ ぶらさん(@heracobra)。
ジオン公国軍官給品はさておき、モンベルやタイガーといったこの道の名門メーカーよりもニトリの保温機能が勝っていたとは驚きだ。
今回の実験の結果に対し、SNSユーザー達からは
「まさかのニトリが圧勝😁
ニトリのにしよう😁」
「経年劣化で断熱性能が落ちてるのもありそうですね」
「ジオン公国のやつ形状的に同じメーカーの通常塗装のものを持ってるが、ほどほどに温度が落ちてくれるので熱すぎると困る人には悪いわけでもない」
など数々の驚きの声が寄せられている。へらこ ぶらさんに話を聞いた。
ーー魔法瓶の性能の差異に興味を持たれたきっかけは?
へらこ ぶら:元々、外遊びが好きで、冬山登山とか雪山キャンプとかもやるんですが、遊ぶ場所や季節、遊びの内容次第で持って行く装備はまるで違います。他の道具同様、魔法瓶も必然的に増えていきました。登山の世界では、サーモスの山専ボトルという製品が保温力、重量共に登山用にデザインされていて、定番商品となっています。そこに数年前からアウトドアメーカーのモンベルも参入し、シェアを分け合っています。
自分もご多分に漏れず、主に冬山用に山専ボトルを17年程愛用していました。が、不用意に落下させて真空になっている本体に空気が入ってしまい保温力が失われてしまいました。山専ボトルを買い直すかと思っていたところに、モンベルがチタン製の軽量保温ボトルを発売したので試しに購入ました。
とはいえ、チタンボトルは山専ボトルの代わりとは考えておらず、軽量な事を重視して、1グラムでも装備を削りたい、割とエクストリームな山行で使いたいと思っていました。折角買ったので、山専ボトルやニトリの超保温ボトルと比較して、どのくらい性能差が出るか試したのが今回のテストとなります。
ーー今回の結果へのご感想をあらためてお聞かせください。
へらこ ぶら:それぞれのボトルに熱湯を入れて蓋をすると、今回の順位と同じ順番で蓋が温まっていました。ニトリの製品は、蓋からの熱漏れがかなり少なく、工夫しているのだなと唸らされました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
へらこ ぶら:皆さん、サーモスは?象印は?スタンレーは?と書かれていましたが、あくまで手持ちの、しかも容量が比較的近い物での比較だったので、このラインナップとなりました。だって、同じ容量で同じくらいの保温性のボトルをそんなに何本も買いたくないですよ(笑)。
一方、皆さん気になっていた、ジオン公国軍官給品ボトル(笑)は、開口部が大きく、蓋の断熱性もイマイチなので、保温力は今回最下位でしたが、氷も入れやすく、飲み口の感触も良く、程よく熱い中身が冷めてくれるので、実は日常一番出番の多いお気に入りの品なんです。ジークジオン!!
基本的に自分の投稿は、ネタのわかる数人のフォロワーさん向けに書いていて、今回も5人くらいにウケれば良いかなと思っていました。それが、どんどんインプレッション数が伸びてきて1万を超えた辺りから急速に伸びて本当に驚きました。だって、そんなに大多数の人の事想定してないマニアックな内容ですもん。しかも写真も超雜に撮っていますし…。
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本業はカメラマンだが、アウトドア系の雑誌等のライターとしても活躍するひらこ ぶらさん。ムック本「RUN+TRAIL別冊 TRAIL HEAD 軽量登山最前線 2022」ではテント泊装備を担いで2人ペアで2日間、山の中を地図を見ながら駆け回る競技「OMM」参加者に向けた軽量登山装備の解説記事を手がけている。外遊びが好きで、魔法瓶の性能差が気にする人には大変刺さる内容ということなので、是ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)