国民民主党の榛葉（しんば）賀津也幹事長（５６）が５日、国会内での会見で、衆院東京１５区補選（１６日告示、２８日投開票）での支援に言及していた作家の乙武洋匡氏（４７）について「自民党が推薦を出すような人は、我々は応援できません。自民党が応援して、推薦をするんだったら我々は推薦をすることはないです」と、自民党との相乗りを完全否定した。

　榛葉氏は「国政選挙で、今のこの自民党が応援する方を一緒に、応援するということはおそらく都連も臨んでいない。全国的に影響を与えます」と述べた。

　地域政党・都民ファーストの会系のファーストの会が乙武氏を擁立し、自民が推薦する方針につい　て、榛葉氏は「本当に、乙武さんが自民党からの推薦を求めているのか。むしろ自民党が島根も厳しい、長崎も不戦敗。なんとか東京で都民ファーストの力を借りながらここだけは勝ったぞ、みたいなフットプリント（足跡）を残したいとすると、乙武さんには気の毒」と、２８日の衆院３補選の状況を分析した。

　「乙武さんや、乙武さんを応援する方々が、自民党の支援を求めているのか。推薦依頼していないでしょ？まだ。本人が応援して下さいって言ってないのに『応援します』って。抱きつき作戦だよな、それ」と断じた。

　乙武氏と公私ともに交流がある榛葉氏は、個人としての応援する可能性と問われ「個人のやりとりはこれ以上申し上げません。党として、最終的に判断します」と慎重姿勢を崩さなかった。

（よろず～ニュース・杉田 康人）