国民・玉木代表 衆院東京15区補選での乙武氏推薦「依頼が来れば考えたい」自民との相乗りは否定
国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が9日、国会内での会見で、作家の乙武洋匡氏(48)が衆院東京15区補選(江東区、16日告示・28日投開票)に無所属での立候補意向を表明したことについて「推薦が来れば考えたい」と、乙武氏から推薦依頼があれば党として対応を検討する考えを示した。
乙武氏は8日の出馬会見で「私の政策を見た上で、どの政党が推薦を出したいと言ってくださるか。意思を示してくださるところがあれば、お話はさせていただく。受け身という表現がいいのかどうかわかりませんが、待ちの姿勢で臨みたい」と述べていた。
記者団から、党として乙武氏を推薦するかどうかを問われた玉木氏は「押しかけ推薦というものはないのではないか。よく相談をして、推薦が来た際には真摯に対応したい」と、乙武氏側からの推薦依頼の有無を強調した。
自民党も乙武氏を推薦する方針だが、玉木氏は「今回の大きな選挙の争点のひとつは、自民党の裏金問題。自民党と相乗りで選挙をするということは想定できませんし、争点がぼけてしまう。有権者の理解も得られない。乙武氏については、具体的な推薦の話はございません。仮にそういった話があれば、全体の構造を見極めながら」と“相乗り”を重ねて否定した。
共産党は東京15区補選の公認候補予定者としていた小堤東氏(こづつみ・あずま、34)の擁立を取り下げ、立憲民主党から立候補する酒井菜摘氏(37)に候補者を一本化した。玉木氏は「方向性の合わないところと、選挙目当てで一緒になるということは方針にない。応援するのは難しい」と、酒井氏を支援することはないとした。
国民民主は、公認候補として擁立を発表していた高橋茉莉氏(27)の公認を取り消している。乙武氏を支援するか、自主投票かの選択を迫られるが、玉木氏は「どういった形で乙武氏側からのアプローチがあるのか。コミュニケーションができているのかを確認した上で、我が党としてどうするのかは早急に決めたい」と話すにとどめた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)